令和4年が始まりました。
一年365日は過ぎてみればあっという間に感じますが、一年はなぜ365日なのでしょうか?
それぞれの古代文明において、暦は12か月でおかれていました。
その理由は”月”です。
月は満(み)ちたり欠(か)けたりしながら、30日(にち)ほどでもとにもどります。(正確には29.530589日です。)
この考えはその他の時間を決める際の基準になりました。
日の出から日の入まで(あるいは夜明けから日暮れまで)の12分の1が1時間、日の入りから日の出までの12分の1が1時間とされてきました。
しかし、月の運動を基準とした12か月と、地球が太陽の周りを一周する一年は一致しませんでした。月の朔望(みちかけ)は、おおよそ29日半なので、29日の小の月と30日の大の月を組み合わせた12ヶ月は354日の一年となります。
そこから改訂があり一年は365日と4分の1となりましたが、わずかなずれが累積して、春分の日がどんどん早まってしまい、春分の日を基準に復活祭の日を決めるヨーロッパの教会にとって困ったことになった様です。
16世紀にグリゴレオ暦が発案され、ずれは確実に減っていきました。日本では明治5年に採用されました。今使用されている一年365日はこのグリゴレオ暦になります。
ここで不思議な話を。マヤ文明のピラミッド。
東西南北にある登り階段はそれぞれ91段あり、てっぺんの祭壇にある1段を足すと
91×4+1=365になります。
マヤ暦にはいくつかの種類があり、現在の私たちが使っているものと似た、「365日(ハアブ)暦」があったと言われています。
古代マヤの世界の中では一年365日はすでに周知の事実だったのかもしれませんね。
この話には諸説ありますが、歴史とサイエンスが合わさってワクワクドキドキする話ではないでしょうか。
今年もプロ家庭教師のディック学園を宜しくお願い致します。
一年が皆様にとって素晴らしい年でありますように!