こんにちは。ディック学園広島校です。
今回は広島県の公立高校入試制度についてのお話です。
広島県の公立高校入試制度は、令和5年度に大きく変更されました。従来の「選抜Ⅰ・選抜Ⅱ」という2回の試験方式から、「一次選抜」の1回のみの方式へと移行し、受験生にとってはより一発勝負の色が濃くなった印象です。
この制度変更からすでに数年が経過していますが、2025年度入試では一部改訂が加えられたことはご存じでしたでしょうか。改定に伴い、これからの制度について曖昧な情報や憶測も流れています。
細かな変更点を見落とさないため、不確かな情報で大事な準備の時間を無駄にしないためにも、ここで改めて広島県の入試制度をおさらいしておきましょう。
一般枠・特別枠の違いや選抜方法、配点の詳細まで、わかりやすく解説しますので、志望校選びや受験対策の参考にしていただければ幸いです。
「選抜Ⅰ・選抜Ⅱ」から「一次選抜」へ
令和5年度から導入された「一次選抜」は、広島県の公立高校入試の基本となる選抜方式です。原則としてこの1回の試験で合格者が決定されますが、入学定員に満たなかった場合には「二次選抜」が実施されることもあります。
一次選抜には「一般枠」と「特別枠」の2種類があり、学科やコースによって実施の有無や定員の割合が異なります。
一般枠の選抜方法と配点一般枠では、入学定員の50%以上(特別枠を設けていない学科・コースでは100%)の合格者が決定されます。選抜は以下の3つの要素をもとに行われ、それぞれの比重は「学力調査:調査書:自己表現=6:2:2」となっています。
◆学力調査(250点満点)
5教科(国語・社会・数学・理科・英語)それぞれ50点満点で、合計250点満点。基礎学力を問う内容で、広島県独自の問題形式が採用されることもあります。
◆調査書(内申点:225点満点)
中学校3年間の成績が評価されます。9教科×5段階評価で、中1・中2・中3の比重は「1:1:3」となっており、特に中3の成績が重視されます。
- 中1:45点
- 中2:45点
- 中3:135点
- 合計:225点満点
※一部の学科やコースでは、特色枠による選抜において傾斜配点があるため、特定教科の成績がより重視される場合があります。
◆自己表現
自己表現は、受験生が自分の考えや意欲を伝える個別面談形式で行われます。
- 自己表現:5分以内
- 質疑応答:3分以内
- 合計:10分以内
検査官1人につき15点満点で評価され、検査官の人数は2~3名の範囲で高校側が定めます。検査官の人数は学校の任意ですが、2名で30点満点としている学校が比較的多いです。
なお、2025年度入試からは、試験1日目に作成していた「自己表現カード」が廃止されました。この変更により、「自己表現そのものがなくなった」と誤解する人もいますが、自己表現の面談はこれまで通り継続して実施されますので注意が必要です。
特別枠の選抜方法
特別枠は、学科やコースの特色を活かした選抜方式で、入学定員の50%以内の合格者を決定します。ただし、すべての学科・コースで実施されるわけではありません。
特別枠では、各高校が独自に選抜方法や配点を定めており、傾斜配点や実技検査、面接重視など、内容は多岐にわたります。そのため、志望校が特別枠を設けているかどうか、またその選抜方法がどのようなものかを事前にしっかり確認することが不可欠です。
受験生・保護者の方へ
広島県の新しい入試制度では、1回の試験で合否が決まるため、事前準備がより重要になります。特に以下の点に注意しましょう:
- 中3の内申点が重視されるため、日々の授業態度や提出物を大切に。
- 自己表現では、自分の言葉でしっかりと伝える練習を。
- 特別枠を希望する場合は、志望校の選抜方法を早めに調べて対策を。
また、保護者の方は、お子様の志望校選びや受験スケジュールの管理をサポートしながら、精神的な支えとなってあげることが大切です。
まとめ
令和5年度以降の広島県公立高校入試制度は、シンプルながらも受験生の総合力が問われる内容となっています。学力だけでなく、内申点や自己表現も重視されるため、バランスの取れた準備が求められます。
志望校の情報を事前にしっかり収集し、自分に合った対策を立てることで、合格への道がぐっと近づきます。必要に応じて、マンツーマン指導などサポートを受けながら、効率的に学習を進めるのも有効です。受験生の皆さんが、自分らしく力を発揮できるよう、心から応援しています!



























