福岡県公立高校への合格は次の2点によって決定されます。
①各中学校から提出された「調査書」
②公立入試5教科の総得点の合計
その比重は半々だとされていますが、どちらかといえば進学校ほど②を重視する傾向があるようです。①は、5教科の評定だけでなく、担任の先生から見たその生徒の生活・学習態度、学級活動やクラブ・部活動への取り組み、生徒会活動、校外活動などが記されています。なお、生徒観を表す「所見」が担任の先生によってかかれますが、ともすれば先生の主観や好みが入りやすいので、問題視されている面もあります。また、中学校の先生が自分の学校の生徒に意図的にいい成績をつけて学校間の差が生じないように、「成績一覧表」というものも同時に提出されます。
最近では、「個性重視の特別試験」を実施する高校も多くなり、学力だけでなく、「人物」をみる試験方法も行われています。主に「面接」「作文」「実技」の組み合わせで行われますが、「面接」と「作文」は、形式的なものです。
金髪や茶髪などのマイナス要因がない限りは、合格ライン付近にいる生徒の合否判定の参考に使われると考えられます。個人の考え方ややる気を測るものと思ってください。
推薦入試は一般入試に先立って、2月におこなわれます。
推薦は中学校への人数配分がある場合や 、通知表の点数がその高校の定める点数に達していないと、いくら担任の先生に頼み込んだとしても中学校側が認めてくれないことがあります。12月頃、校内で「推薦委員会」が開かれ、誰を推薦するかが決められます。高校の募集定員(公立コーナー参照)の1割から2割程度を推薦枠としています。
選抜方法は主に「面接」「作文」でおこなわれますが、英語コース・体育コース・芸術コースなどでは、作文のかわりに「実技」が選考の対象となります。
2月の中旬頃に中学校に合否の結果が知らされます(公に知らせるわけではないので、「内定」とよぶ)。
公式の発表は一般入試の発表日と 同じです。もし、不合格であっても、一般入試でもう1度同じ学校を受検できます。
福岡県内には、北九州工業高等専門学校・久留米工業高等専門学校・有明工業高等専門学校と、三つの国立高等専門学校があります。修業期間は五年間です。推薦入試で推薦書・調査書などの出願書類と面接・作文による選考です。学力検査による選考は、五教科の学力検査と調査書によります。
これは、「合格したら、必ず入学します。」という条件で受験する方法です。その内容は学力検査・面接・小論文など学校によってさまざまです。
こちらは学力検査の結果と調査書の内容を総合的に判断して選考されます。学力検査は学校によって3教科実施(英・数・国)のところと、5教科実施(英・数・国・理・社)のところに分かれます。
(福岡県の私立学校入試)
近年、中学校受験者数は増加をたどっています。九州・沖縄の国立・私立中学校を掲載しましたが、各々の中学校によって入試の傾向や対策が必要であり、ぜひプロの家庭教師にお任せいただければと存じます。
小学校、中学校は義務教育ですが、高校受験と大きく関わる中学校での勉強は、大切です。楽しい事が沢山あって勉強どころでは無いかも知れませんが、大事な事は後になって気付くものです。ここでは、勉強についていけないと悩んだ時の原因と対策についてお届けします。
公立中学校の最も良い所は、何と言っても学費の安さが挙げられます。文科省の子どもの学習費調査では、公立中学校に進んだ場合の年間学習費の総額は約48万円となっています。費用内訳は、修学旅行や学校教育費が約13万円、学校給食費が約4万円、学校外活動費が約30万円と、殆どの費用は学校外に使用されている事が分かります。つまり、後の費用に関しては塾や習い事などに使用されている事が分かりますよね。
学校自体への出費は、主に学校教育費と学校給食費なので合計約18万円程度です。基本的に公立中学校と言うのは、塾に通わなくても入学する事ができ、地元にある中学校になるので交通費もあまりかかりません。しかし、学費が安い分、学校の設備が古い事が多いのも否定できません。
また、もう一つの公立中学校の良さには、多様な生徒との出会いが挙げられます。同じ学区に住んでいる事のみの共通項ですので、家庭経済力や教育方針なども個々に違います。自分と異なる背景を持つ仲間がいる事を知る機会はとても貴重です。公立中学校の環境も、様々な人を知る機会の場であると言えます。
私立中学校と言うのは、公立中学校には無い色々な長所があります。私立は、学費は高くなりますが、その分、学校の設備にはお金がかけられており、また、行事や部活にもしっかり予算を割いている学校が多い事が特徴として挙げられます。このように、生徒を集める為のアピールポイントとして、気持ち良く子供が学習できる教育環境を整えているのです。私立の中でも、中間一貫校の場合は6年の長期スパンで、先を見据えた無駄を省いた教育カリキュラムが魅力的となっています。また、学校ごとによっても教育内容にも個性が見られ、補習などの子供へ対する学習フォローも手厚い学校が多いです。
しかし、私立中学校に通うには経済的負担はどうしてもがかかります。子供が中学受験に向けて勉強する約3年間の塾費用、また、中高一貫校なら6年間の学費が必要になる事を覚えておきましょう。文科省の子どもの学習費調査では、私立中学に進んだ場合、年間の学習費の総額は約140万円となっています。内訳は、学校教育費が約100万円、学校給食費が約9000円、学校外活動費が約32万円です。ですが、充実したカリキュラムや設備を考慮すれば妥当な金額相場と言えます。
公立中学校は、基本的に補習授業はあまり行わない為、子供の勉強に対するフォローは手厚いとは言えません。なので、早い時期に子供に学習習慣を身に付けないと、学校の授業に取り残される場合もあります。その対策として塾に通う場合、中学を入学する前にどこの塾にするか決めておくとスムーズです。小学校の勉強でつまずく箇所に関しては、春休みが終わるまでには克服しておくのがオススメです。
一方、私立中学校は公立中学校と異なり入学試験があります。なので、小学校3年生の2月頃から中学受験の為に塾へ通って受験勉強の準備をするのが一般的となっています。また、学校説明会に参加したり行事見学したりしながら、志望校の情報収集をしておく事もポイントです。
他にも、一度、私立中学校を目指して途中で断念し、公立中学校へ進学するケースもあります。受験勉強はハードなので、子供にとって向き不向きもあるので、難関校志望の場合には、特訓講座が始まる6年生の春までに進学に関して決断する事がオススメです。中堅校であっても、過去問対策が開始される秋頃までには、私立中学校を受験するか決めるようにしましょう。
このように、公立中学校にも私立中学校にも良い所がそれぞれにあります。子供の個性や家庭の経済事情を考慮しつつ、進学先をどうするか検討しましょう。それぞれの学校の特徴を理解した上で、中学校で必要な学習準備を進めていくのがオススメです。
私立中学は、公立中学と異なり学習ペースが速い事が挙げられます。これは、私立中学のメリットでもありますが、デメリットの一つ目でもあります。授業についていく事ができなければ、学校で自分が理解しながら授業を受ける事ができません。理解できない授業を受け続ける事は、子供の成績向上には繋がっていきませんよね。また、授業も講師の授業の進め方、や子供の個性次第でも、本人の意に反した授業ペースになってしまいます。授業ペースにつていける事は私立中学では特に大切なのですが、ついていけないと言う悩みがあります。
私立中学では、他小学校から来た友達と共に勉強を学ぶ環境ができあがります。これによって、子供の人間関係の幅が広がっていきます。私立中学は受験して突破してきた子が通って来ているので、クラスで共に過ごす事で互いに切磋琢磨していく事ができます。また、学校の友達とは同じ高校に行く場合も多く、高校に入ってからも安心感にも繋がっています。
しかし、同時に勉強と交友関係の両方で悩みを抱える事にもなります。私立中学と言うのは、基本的に中学受験して入ってきた子供達です。なので、交友関係を一から作っていく事になるので、クラスに馴染むまでにも時間がかかる場合もあります。また、小学校の頃は勉強でクラスの上位に居た子も、私立中学に入学後に自分よりも優秀な友達が沢山いる事を知って、周りに劣等感を抱いてしまう事もあります。
中・高一貫の私立中学に進学する一番のメリットは、何といっても高校受験がないことでしょう。公立中学では、「運動音痴で絵も苦手」「内気で人と話すのが苦手」など、高校受験の内申点で大きく損をする事にも繋がります。実技科目の成績が悪かったり、先生の評価が低かったりする場合、内申点は低くなり希望高校へ進学する事ができない事もあります。
一方、私立中学に進学する事ができれば、進学後は高校受験がありません。中学と高校の6年間で学ぶ勉強内容を5年間で学び終えて、残りの1年は大学受験勉強に集中する事も可能です。それに、大学付属校に進学した場合、大学受験も不要です。
このように、私立中学へ入学した事の最大のメリットは、大学入試に有利であったり、大学受験が不要であったり、進学するメリットが大きいと言えます。殆どの親御さんは、このメリットを第一に考えて中学受験を希望しています。また、公立中学校に進学した場合には、勉強と部活の両立に悩む事が多いですが、私立中学ではそのような悩みは殆ど無く、部活は中高を通して行う事ができます。
私立中学では、学力面のサポートが充実しています。それは、一人でも多くの生徒を有名高校や大学に進学させるため、熱心な指導を大事にしているからです。子供が望むか望まないかは別としても、公立中学以上に勉強熱心な学習環境が整っている事は間違いありません。なので、高校や大学受験の際にかかる塾代も抑える事ができます。また、進学した私立中学校の中では、比較的に生徒一人一人の能力差が少ない事が挙げられます。なので、自分の学力に合った指導を受ける事ができる良さもあります。
万が一、子供が悩みや不登校になった場合、親としては転校や退学を選択肢に入れる事もありますよね。ですが、そうした行動に移す前に、今一度立ち止まって、我が子の話を聞いてあげる事が大切で、ケースバイケースで考えなければなりません。「良い学習環境で勉強をさせたい」「のびのび学習させたい」など、色々な理由で厳しい受験を乗り越えて勝ち取った私立中学への入学です。転校や退学を検討する前に、まだまだ子供の為にできる事はあります。勉強についていけない場合であれば、家庭教師を活用して、復習勉強する方法もあります。