皆さん、こんにちは。DIC学園熊本校の内田仁です。

前回のブログで、言葉が時代とともに変化していくことを書きました。入試も同様に、時代が変わるにつれ、変化していきます。一昔前の合格発表といえば、受験した高校に直接見に行ったものでした。発表時刻前の生徒・保護者・塾関係者のそわそわした雰囲気、そして定刻になると受験者個人名が書かれた紙が貼り出され、合格者の喜ぶ姿と不合格者の落胆する姿、といった光景が広がったものでした。しかし個人情報保護の観点から、個人名ではなく受験番号が貼り出されるように変わっていき、近年では新型コロナウィルス流行以降、インターネット上での発表、という形式になっています。この春の風物詩も、いつしか遠くのことになってしまいました。
さて、今回は熊本県の公立高校入試制度の変更点について、具体的に述べたいと思います。
2026年度
本年度、英語と数学に導入されていたA・Bの選択問題が廃止され、全ての受験校で共通問題に統一されました。今までは、高校側が学校ごとにA [易・基本レベル] かB [難・応用レベル] を選択していましたが、これが廃止され、B問題ベースの共通問題となりました。実質的に難易度の高いB問題へ一本化される形となり、全受験生が同じ難易度の問題を解くことになりました。今までA問題を選択していた高校 [主に標準~中堅校] を受験していた生徒にとっては、対策の難易度が上がりました。
2027年度
来年度は、制度が大幅に変更されます。現行の「前期・後期」の選抜が統合され、「A日程 [全校一斉] 」と「B日程 [追加募集] 」の2段階となります。最大の変更点は、全ての受験生が5教科の学力検査を受け、1回の日程で合否が決まる点です。まとめると、以下の通りです。
①日程の統合: 前期・後期が「A日程 [3月上旬] 」に統合され、原則1回のみの受検。
②全員5教科受検: 特色選抜・一般選抜ともに全受験生が5教科の学力検査を受検。
③選抜の2タイプ:a特色選抜: 調査書[内申点]や5教科試験、学校独自の「独自検査[面接・実技・自己表現など]」を組み合わせて選抜。
b一般選抜:調査書[内申点]と5教科試験の合計で選抜。
④評価の重視:学力検査だけでなく、中学校での活動成果[内申点]の比重が明確化。
⑤B日程[二次募集]: A日程で定員に満たない学校・コースで実施。

2005年以降、公立高校入試は前期・後期日程に分けて行われていました。この制度が導入された当初、過去問が無いため、どんな問題が出されるのか、指導者側はかなり戸惑っていました。実際には、進学校で独自問題として、数学と理科の融合問題、あるいは英文で書かれた数学の問題などが出題されていました。その後、進学校では前期日程の廃止が相次ぎ、近年では生徒の定員割れや受験期間の長期化により、学校と生徒に負担がかかることが課題となっていました。
以上、熊本県の公立高校入試制度の変更点でした。少子化や、私立高校の授業料無償化など、社会の変化の影響も大きいと思います。しかし一番大切なことは、次を見据え、生徒さん達が入学された高校で、多くのことを体験し、学び、楽しむことではないでしょうか?



























