もうすぐ夏休みです。「高校入試や大学入試(文系、理系を問わず)の要となる英語を『武器』にできたら、志望校の選択肢が広がるのになあ」とお考えの方も多いと思います。
高校生に限らず、中学生の方も一度共通テストの英語の過去問をご覧になってください。「全問題が長文読解」と言っても過言ではないことに驚かれる方も少なくないと思います。そこで、英語長文読解の、この夏の学習法についてお話しさせていただきたいと思います。夏休み明けに気づいたら「あれっ?英語の長文が読めてる!!」という感動を是非体験していただきたいと思います。
英語の長文読解の集中学習のポイントは次の2つです。
①英語長文は「型」と「パターン認識」を意識して取り組む。
②必ず「音読」をする。
①英語長文は「型」と「パターン認識」を意識して取り組む。
まず、①についてご説明します。長文が読めない最大の理由は、一文が長いことにあります。従って、一文が長い理由を理解して、その要因を意識しながら読む訓練をすることで「型(節や句など意味のかたまり)」が瞬時に「見え」、長い一文全体をとらえられるようになります。常に意識しながら取り組むポイントは以下の通りです。
A 主節+従属節<S+V>の意識
〇When S+V, S’+V’ 〇As S+V, S’+V’
〇Because S+V, S’+V’ 〇While S+V, S’+V’
〇If S+V, S’+V’ 〇Since S+V, S’+V’
など頻出のパターンの「型」を意識すると、どんなに長い従属節の後ろでも「. S’+V’」が「見え」瞬時に一文全体をとらえることができます。
B andの意識<前後の型が揃う>(orも同様)
A and B…Bを見てandで並んでいるAを判断します。等位接続詞andの等位とは等しい位置づけという意味です。従ってandの前のAと後ろのBは「同じ意味=品詞が同じ=型が同じ」となります。一文中にいくつもandが出てくる場合、どのandがどれとどれを並べているのか判断できます。AやBには名詞などの単語だけでなく、句や節が並べられます。
C thatの意識
(a)長いthat節 (b)関係代名詞 (c)代名詞 (d)so~that構文
(e)強調構文 It is ~ that(which,who)…
(f)and that(2つめのthat節)などのどのthatか常に意識しながら読む。
D 並列の意識
A,B,C and D …どんなに多く並んでいてもandが出たら最後のDが出て終わり。
A.B.C.Dは同じ立場(意味あい=品詞=型)のカタマリ。
よくandとthatが理解できれば英語が理解できると言われていますが、どちらも見慣れている為に意外と意識が薄い方が多い気がします。
E 一文がながくなるパターンの意識
(a)長いthat節 (b)関係代名詞や分詞による後置修飾 (c)並列
(d)挿入(,~,) (e)同格 ~,~ など
F 型が乱れているケースの意識
倒置(強調の為、C+V+Sとなったり、仮定法でIFが省略された場合のV+Sなど)や省略(分詞構文など)
G 動詞の「型」の意識
英語は動詞の「型」が意味をもちます。過去、現在などの「時制」はもちろんですが、
Be + ing, Be p.p, have+p.pとそれらの組み合わせhave been ~ingなど常に留意します。時制がヒントになることも多いです。
H 国語分野の意識
文脈、要旨、段落構成、同意表現、譲歩、2項対比、2律背反、起承転結、5W1H、キーワード、ディスコースマーカーなどは、国語と英語に違いはありません。
英語と国語の相関関係は他科目よりも大きく、お互いに好関連で成績が伸びることを意識すると良いと思います。
②必ず「音読」をする。
次に②の「音読」についてご説明します。英語で生計を立てている英語のプロ、例えば映画翻訳家や通訳として有名な戸田奈津子さんやベストヒットUSAでおなじみのDJ小林克也さんなど、皆さん学習環境や方法は異なっていますが、唯一共通しているのが「音読」です。
古文などもそうですが、赤ちゃんも「聞く→話す→書く」の順番で言葉を身に着けていきます。言語にとって「話す」こと、つまり「音読」は本質的なものなのです。また、①とも関係しますが、音読を繰り返すことで「ラップ」のようにリズムが生まれ「語のカタマリ」が感じられるようになり、「意味のカタマリ」ができ、最終的には「英語を英語のまま」訳さずに理解できるようになります。そして、ふと気づいたら「あれっ?読めてる!!」という瞬間がやってきます。
一通り基本的な単語やイディオム、構文、文法が習得できている高校生であれば「①のポイントを意識しながら」夏休み中、休憩時間などに「毎日」、音読を続ければ累計で100題×5回もやれば完全に変われます。イメージでは偏差値65の方が70を越え「帰国子女と真っ向勝負する」といったところでしょうか。一気に「2ステップ」駆け上がったと感じたり、どんな長文問題でも「合格点は取れる」と感じたり、人によって感じ方は異なると思いますが、「自分史上、最高の燃える夏に」し、青春完全燃焼し、英語でご自身の人生を切り開いていってください!!



























