受験勉強の優先順位を整理し、継続する力で福岡大学合格をつかむまで
成績不振の原因と、変わるきっかけ

指導を開始したのは高校3年生の4月でした。
生徒には福岡大学という明確な志望校がありました。しかし、受験勉強をしなければいけないという気持ちはありながらも、何から始めればよいのか、どれくらいやればよいのかが分からず、行動につながっていない状態でした。
高校生活では部活動を優先して過ごしており、勉強は定期テスト前に行う程度でした。
保護者様からも、
本人にやる気はあるが、受験勉強の進め方が分からない。何とか志望校合格まで導いてほしい
というご相談をいただきました。
担当した英語について確認すると、単語・文法ともに受験に必要な基礎が十分定着していない状況でした。
学習状況を確認して感じたのは、「勉強量が足りない」というより、受験勉強の土台が整っていないということでした。
特に英語は、基本的な文法事項そのものの理解が十分ではなく、学校指定の単語帳も十分活用できていませんでした。
そのため、問題演習を増やしても成果につながりにくい状態でした。
一方で、生徒自身は受験への危機感を持っていました。
ただ、「勉強しなければ」という気持ちだけが先行し、何を優先して取り組むべきかが見えていませんでした。
まず取り組んだのは、やるべきことを明確にすることでした。

私は率直に、
今のままでは厳しい。ただ、時間がないからこそ、やることを整理して継続すれば可能性は十分ある
と伝えました。
文法については『Vintage』を使い、時制からスタートし、助動詞・受動態・不定詞・動名詞・分詞・比較・関係詞・仮定法など、受験で必要となる文法事項を体系的に整理していきました。
ただし、すべてを同じ重みで覚えるのではなく、「確実に得点につながる知識」「優先順位を下げてもよい内容」を整理し、限られた時間の中で成果につながる学習を意識しました。
授業ではノートを作りながら知識を整理し、単なる暗記ではなく、例文を通して理解できる状態を目指しました。
単語についても毎回範囲を指定し、継続して覚えていく形にしました。
少しずつ、生徒の受験勉強は「何をすればいいかわからない状態」から、「今日やることが明確な状態」へ変わっていきました。
改善のために行ったことと、生徒が守った習慣

指導は週2回、1回2時間で行いました。
授業では毎回、宿題範囲の単語テストを口頭で行い、覚えたつもりになっていないかを確認しました。
また、春から夏にかけては単語と文法の基礎固めに集中し、長文演習や過去問は秋頃から開始しました。
この生徒が特に素晴らしかったのは、決めたことを継続してやり切る力でした。
毎回指定した単語帳の範囲を、非常に高い精度で覚えてきてくれました。
授業で確認すると、多くの場合しっかり定着しており、「宿題をやった」ではなく、「覚えるところまでやる」という姿勢がありました。
また、『Vintage』や授業ノートの復習も継続し、知識を積み上げていきました。
部活動が終わってからは勉強時間も増え、受験に集中して取り組むようになりました。
こちらとしても、生徒が継続して努力してくれることで、「この生徒なら最後まで伸びる」という信頼感が強くなりました。
一方で、生徒も指導内容や学習計画を信じて取り組んでくれました。
その相互の信頼関係が、最後まで継続できた大きな理由だったと思います。
苦しかった時期と、その先にあった結果

受験勉強を始めても、模試の結果はすぐには変わりませんでした。
本人としては、「勉強しているのに成績が上がらない」という不安が大きかったと思います。
ただ、こちらとしては想定していた部分でもありました。
基礎から積み上げている段階では、成果が数字に現れるまで時間がかかることが少なくありません。
そのため、
今やっていることは間違っていない」「最後の最後に伸びればいいんだ
と伝え続けました。
模試判定は最後まで大きく上がらず、D判定程度でした。
それでも英語力そのものは確実に伸びていました。
受験では複数の学部・学科を受験し、その中で福岡大学経済学部に合格することができました。
同じ悩みを持つ人へのメッセージ

今回の生徒が変えた“たった一つのこと”は、勉強時間でも特別な勉強法でもありませんでした。
受験への不安だけで動こうとする状態から、「今の自分に必要なことを整理し、一つずつ積み上げる」という状態へ変わったことです。
成績が伸びないと、もっと勉強しなければと焦ることがあります。
しかし、本当に大切なのは、何を優先して取り組むかを明確にし、それを継続できる形にすることです。
家庭教師は知識を教えるだけではなく、学習を整理し、継続できる仕組みを一緒につくる存在でもあります。
今回も、方向性を共有し、生徒が信じて継続してくれたことで成果につながったと感じています。
この記事の投稿者

原口先生 指導歴19年
指導科目:小学生:全教科
中学生:全教科 高校生:英語・数学・国語・化学 中学受験:全教科
合格実績:青雲中、愛光中、弘学館中、明善高、佐賀西高、鹿児島大(工)、熊本大(法)、北海道大(農)、西南学院大、福岡大学


























