中学2年生の秋、担当を始めた生徒の月例テストの偏差値は42。目標としていた高校の偏差値55とは、開きがありました。
吹奏楽部の練習で忙しく、家で机に向かう習慣もほとんどありません。特に英語は苦手意識が強く、テスト前も後回しにしていました。そこで最初に取り組んだのは、長時間の勉強ではなく、毎日20分の学習を続けることでした。
目次
01. 部活動で忙しく、英語は「見たくもない教科」に
02. 最初の約束は「毎日20分だけ勉強する」
03. 英語の次は数学へ。諦めずに考える力を育てる
04. 部活を続けながら、20分が1時間に
05. 毎日の積み重ねが、高校合格へ
01. 部活動で忙しく、英語は「見たくもない教科」に

体験授業では、基礎の抜けが見られました。わからない単語や文法が積み重なり、英語は本人にとって「見たくもない教科」になっていたようです。
吹奏楽部の練習は水曜日を除いて毎日あり、土日も活動していました。帰宅後はゲームや動画を見て眠り、学校の宿題は休み時間に済ませる生活。宿題は終わらせていても、理解を深める勉強にはつながっていないと感じました。
成績が下がることを心配したお母様が「勉強しなさい!」と声をかけ、本人が言い返してしまうこともあったそうです。お母様からは「とっても難しい状況です」と伺いました。
02. 最初の約束は「毎日20分だけ勉強する」

家庭教師の授業は、週2回、各1時間半で始まりました。本人との信頼関係が少しずつできてきたころ、最初に交わした約束は「疲れていても、毎日20分だけ勉強しよう」というものです。
英語では、まず単語の学習から始めました。1日20単語を覚える予定を立て、次の授業で確認テストを行いました。続けられるだろうかという心配もありましたが、正答率は少しずつ上がっていきました。英文の発声も滑らかになり、本人なりに工夫しながら取り組んでいることが伝わってきました。
単語がわかるようになると、和訳や英訳も進めやすくなります。以前は避けていた英語の勉強に、少し楽しそうに取り組む姿が見られるようになりました。
03. 英語の次は数学へ。諦めずに考える力を育てる

英語に自分でも取り組めるようになったため、本人と保護者の希望を受け、指導の中心を数学に移しました。
一行の計算はできても、文章題を式にすることが苦手で、少し考えてわからないと諦めてしまうことがありました。それでも、毎日の学習習慣がついてきたことで、数学でも粘り強く考える場面が増えていきました。
後にお母様からは、机に向かう時間が増え、親子関係もよくなってきたと伺いました。
04. 部活を続けながら、20分が1時間に

吹奏楽部の活動は中学3年生の11月ごろまで続きました。ほかの受験生が部活動を引退して学習時間を増やすなか、本人の勉強時間を一気に増やすことは難しい状況でした。
それでも、毎日続けてきた20分は、いつの間にか1時間に延びていました。英単語と数学の基礎にも、着実に取り組めていました。
指導開始から約1年後の10月、月例テストの偏差値は、当初の目標だった55にはまだ届いていませんでした。ただ、ミスを減らせば十分に狙えるところまで力をつけていました。
05. 毎日の積み重ねが、高校合格へ

受験までの間に志望校は公立高校から、当初の志望校より難度の高い私立高校へと変わりました。そして、見事に合格を勝ち取りました。
最初に約束した「毎日20分の単語学習」を守り、自分なりに工夫して続けてくれたこと。その積み重ねが、学習習慣と学力の成長につながったのだと思います。
この記事の投稿者

新垣先生 指導歴17年
指導科目:全科目(小学生・中学受験・中学生・高校生)
合格実績:上智大・成城大・愛知大・久留米大(医)、青雲中・昭和薬科大学附属中、沖縄尚学中 他多数


























