短時間で少しでも効率よく暗記するには? どんな方法があるの? | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

[目次]

1 ヒトの脳の仕組み

2 暗記する時に気を付けておきたいこと

3 おすすめの暗記法

4 理系教科での暗記とは?

 

  1. ヒトの脳の仕組み

 

 「ヒトは忘却する生き物である」 皆さん一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

ドイツの心理学者であるエビングハウスという人が、「子音・母音・子音」からなる無意味な3文字の言葉(QUC・XAYなど)を一度記憶しその言葉をどのくらいの期間で忘れてしまうのか?という実験を行いました。

その実験によると、記憶してから20分後には約4割を忘れ、1時間後には約5割・1日後には約7割・1月後には約8割を忘れてしまったという実験結果が得られたそうです。

無意味な言葉と言う部分はありますが、一度覚えたことがたったの1日で7割も忘れてしまうという事にびっくりしますね。

 では、一度覚えたことをどうして忘れてしまうのでしょうか?まず一つ目は、忘れるということは色が褪せていくのと同じように起こるそうです。記憶も時間をかけてだんだんと色褪せていきます。ましてや、日常生活では様々な外的刺激が加わります。色褪せた上に外からまた新しい情報が上書きされてしまいます。二つ目は、似た記憶同志が干渉する事で起こるそうです。例えば、新学期が始まり新しいクラスになりました。何人もの初対面の人に会うと、顔と名前が一致しないやその中の何人かの顔を忘れてしまっているなどの経験はありませんか?これは顔の記憶がごちゃごちゃになる事が原因で起こります。

最近では、忘れるというのは記憶を支える脳の場所によって起こることが原因だと示されています。脳の中の海馬という場所と嗅周皮質という場所に記憶されるそうです。海馬にファイルされる記憶は他の記憶と干渉されるということが少ない変わりに記憶の衰退がすぐに起こります。一方嗅周皮質は、記憶を長い時間保存できますが似た記憶を区別する能力が高くないそうです。よってここにファイルされる記憶は他の記憶とごちゃ混ぜになってしまうそうです。

 

  1. 暗記する時に気を付けておきたいこと

 

 この様に、脳は記憶したものをどんどん忘れていってしまうつくりになっています。では、脳に記憶がしっかりと保存されるようにする為にはどうすればよいのでしょうか?

 重要なのは、先ず記憶する情報が需要なものであると脳に認識させることです。海馬が重要な情報であると判断すれば嗅周皮質に情報が送られます。ここで、長期記憶に置き換えられます。海馬が重要な情報だと判断する方法は何度も何度も同じ情報を送り続けることです。

 つまり、何度も何度も同じ情報を送り続け暗記したいものに触れる頻度が高ければ高いほど、長期記憶として暗記できる可能性が高くなります。

 また、記憶を定着させるためにはインプットとアウトプットの割合も重要だとされています。インプット3割・アウトプット7割が理想だとされています。覚えるために何度も読んだり、単語帳を見たりしているけれどなかなか覚えられないなぁ…。そんな人はアウトプットする作業が足りていないのではないでしょうか?アウトプットにも色々な方法があります。「人に話す・説明する」「書き出す」「覚えたことを声に出す」「問題演習をする」「自分で覚えた事柄についての問題を自作してみる」など様々な方法でアウトプットしてみると覚えたいことがしっかりと脳に長期記憶として定着します。

 今後は、アウトプットの割合と色々なアウトプットのやり方で学習してみるのも良いかもしれませんね。

 

3 おすすめの暗記法

 

  1. 覚えたことを声に出す ・・・書き出すよりもずっと手っ取り早くアウトプットできます。とにかく何度も何度も声に出して確認する事でアウトプットの回数を増やす事が出来ます。

私も指導をする際に「問題文を一度読んでもらったら問題文を隠して簡単な質問をする。」という事を行っています。集中して問題文を読むことの意識づけや問題文の概要や簡単な数値を把握出来ること、問題文中の重要な言葉・フレーズを意識させる事で導かれる式が出てくることなどがその理由です。

 

  1. 人に説明する・・・暗記=ただ闇雲に漠然と単語や公式を覚えていれば良い!と言うものではありませんよね。覚えたことを人に説明する事=テストの答案(自分の持っている知識や考え方を表現したもの)となりますね。如何にわかりやすく他の人に説明できるか?と言う練習も絶対に必要な学習方法の一つです。

 

  1. 書き出す・問題演習をする・・・書くことは声に出すことよりも時間がかかると思います。ですが、「書く」と言う行為そのものが脳細胞を刺激するため記憶に残りやすくなるそうです。学校の授業で先生が書いた板書をただそのまま書き写していませんか?出来ればそこで一工夫しましょう。私も指導中に解説のノートを書いてお渡ししますが、必ず「そのまま写さないで、自分の言葉で自分が後から見直してわかるようなメモを書き足しながら書き直しをして下さい」とお伝えします。書き写すことでは自分の頭の中で考えていないのと同じなので一度自分の頭の中で整理をする。それを「ノートに書き出す」というアウトプットの形をとることで少しでも記憶として留めておく事が出来るという事になります。黒板の板書をどうやって自分の知識・記憶としていくか?少し意識を変えることでノートの取り方も変わってくると思います。

 

4 理系教科での暗記とは?

 

 化学での無機分野などは沈殿の色や物質の性質など暗記をしておかなければ解けない問題もあります。しかし、物理や数学などは公式を丸暗記していれば解けると言う事にはなりません。むしろその公式の成り立ち・考え方を理解していくことの方が重要です。

 問題演習を行うことは凄く重要なことですが、今一つ理系の強化が伸び悩んでいるなぁと思う人はこの公式は何でこうなっているの?と言う事に目を向けて勉強し直してみると良いかもしれません(特に物理は効果が実感されると思います)

 また、暗記の方法ではありませんが勉強や学習習慣を振り返ってみるという事は非常に重要です。定期テスト・実力テストの後がその最大のチャンスです。勉強が一区切りつく絶好のタイミングになります。問題のやり直しをすることも重要ですが、普段勉強している学習時間や集中力・教科ごとの時間の配分・テストの感触・テスト結果などを総合的に見直す良い機会です。テストの結果だけに目を向けずに日頃の学習習慣を含め修正が出来る良い機会です。次のテストや最終的に受験に向けた取り組みで良い結果を出すためにしっかりと学習習慣を修正していきながら目標達成のために頑張っていきましょう!

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