今回の記事では、教科書にアンダーラインを引いたり、蛍光マーカーでハイライトをすることは効果が低い?効果的な学習にはノートを取ることが必要? ノートの取り方のアイディアは? といった疑問に答えていきます。

勉強ノートにポップな色を加えると、気分も楽しくなりますよね。
文具店に行けば多種多様な色ペンやマーカーが販売され、つい買いすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、色ペンやマーカーを効果的に活用するためには、その使い分けのコツを理解しておくことが大事です。
今回の記事では、おすすめのノートの取り方をご紹介していきます!
今回の記事でわかることは
・教科書にアンダーラインを引いたり、蛍光マーカーでハイライトをすることは効果が低い
・効果的な学習にはノートを取ることが必要
・ノートの取り方、アイディア4選
では、いってみましょう。
【色ペンによるアンダーラインや蛍光マーカーによるハイライトは効果が低い?】
教科者に色ペンや蛍光マーカーで線を引く方は多いと思いますが、この学習法は近年有効性が疑問視されています。
たとえば『脳が認める勉強法』(ベネディクト・キャリー著)では、マーカーで線を引くことは「流暢性の幻想」を生み出す「勉強テクニック」ひとつとされています。
「流暢性の幻想」とは「自分の理解の深さに対する判断の誤り」と言えます。
つまり、本当はまだ十分覚えていないのに、ハイライトやアンダーラインのある箇所を見て思い出せたことで、「自分は覚えている」と思い込んでしまい、十分に復習を行わず、その結果、テスト本番で「あれ、覚えたはずなのに、思い出せない・・・」という失敗を引き起こすのです。
ではどうすれば良いでしょうか。
その具体的な対策は今回のテーマではないので詳細は割愛しますが、端的に言えば、「大事な部分を見て覚える」のではなく、自己テストを行う(覚えているか試してみる)ことの方が有効ということです。
【効果的な勉強にはノートを取ることが必要】
一方で、ノートを取ることは、さまざまな学習効果があります。
例えば授業中は注意力や集中力を高めてくれたり、テスト前であればノートを見直したり、追記したりすることで、記憶の定着に役立つことが知られています。
ノートを取ることが効果的な理由は、ノートをとるためにはただ受動的に聞くだけではなく、能動的に手を動かし、大事な部分を抽出し、整理するというプロセスが必要だからです。
逆に言えば、ただ先生の板書を機械的に書き写すだけではそうした効果は得られません。
「どのように」そして「どのような」ノートを取るかによって、効果は変わってきます。
家庭教師は生徒のノートを直接目にする機会が多いのですが、ノートの取り方を直感的に知っている生徒もたくさんいる一方、何をどう取るのかについて、理解と練習が必要な生徒が多いことも実感しています。
そのため、ノートの取り方から指導を開始することもよくあります。
【おすすめの色ペン活用ノート術】
では具体的に「どのような」そして「どのように」ノートを取るべきかについておすすめの方法を4つ挙げたいと思います。
1. 色分けは復習の際に行う
色ペンを使って勉強ノートをカラフルに色分けしたいと考える生徒は多くいます。
しかし授業中にさまざまな色の色ペンを使い分けていると、何が重要だったのか結局わからなくなってしまったり、先生の説明に追いつかなくなったりすることがあるはずです。
目安として80%の時間で聴き、20%の時間で書く、というのが授業の理想的な受け方だと言われることもあります。
その20%の時間で色の使い分けを行いカラフルなノートを作り上げることは時間的にも困難ですし、理解不十分に終わっている可能性が高いでしょう。
そのため、ノートを視覚的にアレンジする作業は、授業外の勉強、特に復習の際に行うようにしましょう。
そして授業中は1色(鉛筆)、せいぜい2色(鉛筆+赤ペンで)でノートを取り、アレンジの際に蛍光ペンなどでアンダーラインやハイライトするのがおすすめです。
2. ノートに書き込むタイミングごとに色を使い分ける
ノートは上述のように、書く行為そのものが集中力や記憶力を高めてくれる働きがありますが、やはり第一の目的は見返すことにあります。
授業中にノートを作り上げることに全力を注いで、自習での見直しや疑問点の解消ができなければ、十分な効果をあげることはできません。
自分のノートを修正したり、追加したり、書き直したりする機会があると、より多くの情報を保持できるという研究もあります。
そこでおすすめの色分け方法として、ノートに書き込むタイミングごとに色を使い分ける方法はいかがでしょうか。
まず、今後学習する範囲の予習を行う際には、教科書、参考書、YouTube動画などを参考に、大事なポイントだけを赤ペンでメモしておきます。
次に、勉強の中心である学校の授業では、時間に余裕もありませんから、鉛筆や消せるボールペンなどスピーディーに修正が可能なタイプの筆記具を選びましょう。
最後に、復習時にはノートを読み返して、不十分な点、理解できていない点、また授業時に疑問に思ったことの解消などを青ペンで書き込むようにします。
この時、要約をまとめたり、自分で問題を作成したり、絵や図を加えることで記憶と学習に大きな効果があり、おすすめです。
このようにして出来上がったノートは、予習・授業・復習の勉強の各段階でのメモが一目瞭然となります。
この方法のメリットは3回に分けてノートを充実させていくことで、ノートの効果を最大化でき、また色ペンを使ってノートを「育てる」喜びを得られることでしょう。
3.何をノートに書くか
そもそも、授業時に何を書き取っておくと良いでしょうか。
学校の先生はみなさんそれぞれ板書を工夫しておられるため、基本的には板書を書き取ることで、効果的なノートが出来上がるはずです。
しかし教科書や資料をメインに使用して板書が少ない先生、また反対に、ひたすら板書をし続け、生徒は書き写すだけで精一杯という授業を行う先生もいます。
大事なことは、板書される要点を参考にしながら、先生の話をよく聞き、何度もくり返されたり、「ここ大事だよ」などのサインを伴っていたりするところを中心に、自分の言葉で書き留めることです。
加えて、その授業を思い出すきっかけになるような印象的な話も記しておくと良いでしょう。
これらのことに気をつけていれば、「聞くこと」「理解すること」「書くこと」のバランスが取れてくるはずです。
この3つにバランスよく取り組めているかをチェックする方法として、次のことを自分に問いかけてみましょう。
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- 自分は書くことではなく、理解することに集中しているか。
- 授業の後で、先生の話を再現できるか。
- ノートには、後で復習する際に必要な情報がまとめられているか。
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4. ノートを同級生と見比べて補完する
さて、ここまでノートの取り方について、いくつかアドバイスを挙げてきましたが、ノートの取り方に唯一絶対はありません。
授業ごとに同級生とお互いのノートを見比べて、書き漏らしがないかを確認したり、ノートの工夫を共有し合うことも有効です。
自分一人では思いつかないような勉強のヒントを見つけることができるかもしれません。
大事なことは、授業の直後に行うこと。合わせて学習した内容について話し合ってみることで、より一層記憶の定着につなげることができます。
【まとめ】
色ペンや蛍光マーカーを効果的に活用するための方法を挙げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ポイントとして、授業中は自分の言葉を用いたシンプルなノートの作成を心がけ、集中して理解に徹する、復習では授業での理解を再現しながら、色ペンを使って好みのノートに育てていく、友人とノートをシェアすることで補完する、といったことが挙げられます。
以上のことを参考にして、楽しく勉強を進めましょう!