皆さんは家庭教師という職業にどのようなイメージを持っていますか?
家庭教師なんて学生のアルバイト…という時代も過去のものになり、プロとして家庭教師業に携わる人が増えてきています。
今回は普段あまり知ることのない家庭教師という職業の実態を、当事者視点からご紹介していきたいと思います。
この記事を読んでいる皆さんの中にも、家庭教師に向いている人がいるかもしれませんね!
目次
1,家庭教師の仕事内容
2,家庭教師になるには
3,家庭教師に必要な資格
4,塾講師との違い
5,家庭教師のやりがいとは
6,「家庭教師になるには?その仕事内容、業界事情など紹介します!」まとめ
1,家庭教師の仕事内容
皆さんは家庭教師と聞いてどんな仕事内容を想像しますか?
主な内容は小学生から高校生、あるいは浪人生の学習指導になります。
特に入学試験対策の需要が多く、中学、高校、大学入試の対策を求められることが多いです。
詳しくは後述しますが、家庭教師は学習塾の講師と違いマンツーマンの指導のため、需要の多い入試対策に強いと、それだけ多くの活躍の場が得られやすいです。
ただ、逆も言えるので、必ずしも自分が指導したい入試や教科の指導が出来るとは限りません。
得意な教科、好きな教科、校種だけではなく、家庭教師の需要の多い教科や校種の入試対策の指導が出来れば、家庭教師として活躍していけるのではないでしょうか?
では、どういう教科や校種の指導が多いの? と思われるかもしれません。
これは一概には言えないのですが、この数年での動向からご紹介すると『中学入試』と『難関大学入試、特に理系』が多いです。
もちろん地域によって差がありますが、学習塾ではなくて家庭教師を……となると、ある程度対策を絞って、専門的な内容と技術を要求される傾向があります。
そういった需要がどこに多いか? となると上記の2ジャンルが、この数年多いです(今後変動する可能性は大いにあります)
やはり、入学試験対策以外の仕事はないのか? というとそうでもありません。
特にコロナ禍以降多いのが、オンライン授業の依頼です。
緊急事態宣言で学校が休校になったり出席停止になったりしてしまい、自宅で学習したいけど……という需要が増え、家に招き入れなくても学習が出来るオンライン家庭教師の需要が近年高まっています。
オンラインでの授業はまた対面での授業とは異なりますので、ICT機器を扱えたり、カメラ越しのコミュニケーションに慣れていたりする必要があります。
また、入学試験対策以外の需要として「学習管理」をしてほしいというケースも増えてきています。
毎日どの教科、どの参考書や問題集をどのくらいやるか? というプランを生徒といっしょに立てて、進捗を管理し、褒めたり励ましたりして学習を進めていく……という需要が出てきています。
授業をしないタイプの塾がちらほら出てきていますが、家庭教師にも似たような指導をしてほしい、という依頼が増えてきており、それに対応するために専用のプランを設ける家庭教師会社も出てきています。(学習塾も増えてきています)
2,家庭教師になるには
やはり大学は卒業しておくほうが良いのは違いありません。
ただ、必ずしも教育学部を卒業、もしくは教員免許を取得する必要はありません。(持っていると有利になる可能性はあります)
自分が理解できていないものは指導できないので、入試問題などを一通り解ける、かつ指導できる学力は必要です。
中学入試なんて、小学生に教えるんだから簡単では……と思われるかもしれませんが、意外と中学入試の方が大変な事もあります。
小学校の学習内容で色々な問題に対応しなければならないため、特に算数の指導には苦慮させられる事が多いです。
難関中学の入試問題など、数学の知識でも解くのが大変な問題もざらにあります。
大学入試の問題も、2021年に始まった大学入学共通テストのように、時代に合わせて出題傾向なども変わってきています。
毎年入試問題を解いて、傾向と対策を検討して…という日々の研鑽が欠かせない職業が家庭教師だ、と言えると思います。(もちろんどの職業にも言える事でしょうが)
3,家庭教師に必要な資格
上記の通り、必須の資格はありません。
教員免許ですら、あった方が良いかも? くらいの扱いです(ただし会社員として採用される条件に、教員免許が必要な場合はあります)
意外と必要なのが、地方の場合自動車の運転免許でしょうか。
都心の場合は不要ですが、家庭教師を依頼される状況の一つに「近隣に学習塾がない」というケースがあります。
地方で、かつ中核の都市から離れている場合、受験対策の出来る学習塾がないために家庭教師を……というパターンに対応することもあります。
ただ、最近であればオンラインで良いじゃないか、というケースも増えてきました。
4,塾講師との違い
やはり一斉指導かマンツーマンか、の違いが大きいです。
家庭に訪問するため、保護者とのコミュニケーションの必要性も高いです。
学習の進捗状況を説明したり、進路相談に乗ったり…生徒1人1人に対する関わりが多いのが最大の違いです。
その分責任も重大です。成績や結果に真摯に向き合い、その生徒のための最善の学習指導、もしくは学習スケジュール作成や受験戦略などを考えていく必要があります。
5,家庭教師のやりがいとは
やはり入学試験に合格した!成績が上がった!などで感謝されたときにやりがいを感じる職業です。
家庭教師だとマンツーマンなので、その担当生徒の成績や結果から逃れることは出来ません。
責任が重大な分、達成できたときの喜びはひとしおです。
プレッシャーに耐えつつ、実直な学習指導が出来る方にはぴったりの職業ではないでしょうか?
6,「家庭教師になるには?その仕事内容、業界事情など紹介します!」まとめ
いかがでしたか?
家庭教師になるために必要な資格は特にないのですが、マンツーマンの指導のため、需要のある教科や校種の指導スキルはほぼ必須です。
一方で、指導スキルさえあれば、家庭教師として活躍出来る可能性は高くなりそうですね。
学習塾とはまた違ったやりがいが得られる家庭教師という職業に、興味があれば申し込んでみるのも良いのではないでしょうか?
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