目次
家庭教師という選択肢
英語学習―変わらないことと変わること
私たちにできること
あとがき
家庭教師という選択肢
今このブログを読んでくださっている方は、保護者の方でしょうか? あるいは、学生の方でしょうか? 一つ質問をさせてください。
「今の世の中は、皆さんが以前思い描いていた未来でしょうか?」
きっと、「まさかこんな風に変わるとはと思っていなかった。」と皆さん思われていることでしょう。しかも、「ある日突然変わってしまった」と思われている方もいるかもしれません。
緊急事態宣言が出た、あの日のことを今でも覚えています。
ただならぬことが世の中で起こっていると、ニュースを見ながら感じました。それからは、皆さんそれぞれの環境下で変化が起きたことと推察されます。新型コロナ蔓延以来、多くの大人たちも我慢を強いられてきましたが、一番我慢をしてきたのは子どもたちではないかと私は思います。
今でも、「自分が学生の頃、ここ数年のような様々な制限をかけられた生活を送っていたら、私は落ち着いて勉強ができていただろうか。ただ一人、家に籠って、規則正しい生活を送ることができていただろうか」とよく思います。
子どもたちは本当によく我慢をしてきました。理不尽かつ急な変更にも従ってきました。小学生の子どもたちが素直にマスクを付けて、夏の暑い日も登校しているのを見かけたら、胸が痛くもなりました。
弊社の話になりますが、DIC学園は従来、対面指導の家庭教師の会社でした。しかし、このようなコロナ禍では、オンライン指導も取り入れる等、柔軟に対応してきました。お子様が通われている学校でも、また保護者の方の職場でも、オンラインを取り入れられているところが多いことと思われます。本来ならば、対面での指導が最善だとは思いますが、弊社では対面・オンラインといったハイブリット型でも対応してきました。
私が昨年度まで担当していた生徒さんは、基本、対面でいつも勉強してきました。しかし、時にはZoomを通して指導することもありました。また、昨今、入試の面接でも、オンラインを取り入れている大学もあります。普段通われているその生徒さんの学校でも、弊社でもオンラインも取り入れていたお陰で、彼女は無事に合格を勝ち取ることができました。
英語学習―変わらないことと変わること
私は、特に英語を教えていますので、ここからは、英語に焦点を当てて、お話していきたいと思います。このような状況下でも、小・中・高では学習指導要領が改訂されていきます。
既に、小学校では5・6年生から英語が教科として扱われています。教科書の内容は、今までの中学生レベルのものが前倒しされています。最初は、「楽しい!簡単!」と言っていた子どもたちも、学年が上がるにつれて、難しさに戸惑う場面が多くなってくるのはよくある事です。
まずは、楽しんで勉強していただくのが一番だと思いますが、真剣に勉強する時も必要なのです。何歳になっても学ぶことは求められますが、まだ吸収力の高い子どもの頃に、必要な基礎力を確立させてあげることが大切です。
特に英語は言語ですので、年齢が幼い頃に取りかかったほうが有利であると言われています。第二言語習得には臨界期がある等諸説ありますが、幼少期ほどネイティブに近い発音やリスニング力が着くと私は考えています。
皆さんが日本語を習得してきた過程を考えると、納得していただけると思います。生まれた時から、インプット・アウトプットを繰り返し、数多くの間違えを乗り越えて、日本語を習得してきたからです。
また英語を学習することで、他の国の方達とコミュニケーションを楽しんだり、他の文化を知ることができたり、といったブラスポイントまで付いてきます。言語は単なるツールだとは思いますが、そこから得られるものは大きいのです。
弊社では、オンラインに対応していく中、オンライン英会話も取り入れてきました。そこでは、ネイティブの先生のナチュラルな英語を体験することができます。また、レベルに合わせたレッスンがありますので、小学生のお子様からも挑戦することが可能です。
今までは対面家庭教師一択だった選択肢から、「家庭教師+オンライン英会話」という選択肢も可能になりました。最初は戸惑われるかと思いますが、オンラインが一般的になってきた昨今、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。お父様、お母様もお子様の新たな一面に気づかれるかもしれません。
私たちにできること
今後、私立の中学入試でも英語が受験科目の一つになることも予想されます。中学受験のプロを多く抱える弊社では、英語を含めて他教科の指導もできる家庭教師陣が揃っています。「自分ではどうやって勉強したらいいのか分からない」「自宅学習の習慣が定着しない」「集団塾の中では分からないところを聞きづらい」というお子様には、家庭教師という選択肢があることを、ご一考くださればありがたいです。
今後社会では、コミュニケーション能力、自己解決能力を備えた人間、変化に柔軟に対応できる人間が必要とされてきます。子どもたちに様々な体験をさせて、適性を伸ばしてあげること、そして成長を見守り、大人として自立していけるよう幅広い選択肢を提示してあげることが、私たち大人の役目だと思っています。
その中で、保護者の方たちや私たち教師陣が経験してきたことが活かされることもあれば、新たなアプローチを取り入れることも必要になると思われます。成長著しい子どものたちが子どもでいる期間に、お互いタッグを組んで、より良い環境作りをしてけたらと私たちは思っています。
あとがき
先程の生徒さんとのZoomでの授業で気づいたことを書いて、このブログを終わろうと思います。お互い事前に段取りを組んで、「数分前から入室できるようにしとくからね!」と伝えていました。
最初は、授業がうまくいくか、接続に問題がないかということばかりを気に掛けていました。結果的に、何の問題もなく終えることができたのですが、その時初めて私は、その生徒さんの素顔を見たことに気付きました。思い返せば、初めてお宅に伺った時からお互いマスクを付けていて、素顔を見たことがなかったのです。
彼女はこんな素顔をしていて、こんな笑顔だったのか、と画面越しに気付いたのです。その衝撃のほうが大き過ぎて自分でも驚きました。それだけ長く私たちは、新型コロナの影響を受けた生活を送っていたのだと改めて感じたひと時でした。
皆様の健康と、人間らしいコミュニケーションがとれる日々が早く訪れることを祈って、また新たな生徒さんに出逢えることを楽しみにしています。