今年度も半分が終わり進級・進学まであと半年となりましたね。それに12月からは中学や高校の推薦入試、1月からは本格的な受験シーズンとなり、教育業界では慌ただしい時期に突入いたします。私たちが忙しくなるという事は、もちろん受験生にとっても肉体面(勉強面)・精神面(受験のプレッシャー)との戦いですね。受験を通して成長する事は多々ありますので、現状に満足する事なく目標に向かって努力してほしいですね。
この記事はタイトルにもある通り、中学生(これから中学生になる小学生高学年含む)に向けた内容となります。なお、この記事にある公立中学は中高一貫校でない学校を指します。
目次
1,小学生と中学生の違い
2,部活動に関して
3,高校受験という壁
4,最後に
1,小学生と中学生の違い
公立中学校
まず思い浮かべるのは、中学生は勉強量・時間が多く・長くなる!とお思いの方が多いかと思います。ところが文科省が発表している学習指導要領では・・・
小学6年生の1年間あたりの総時数は980。
中学1年生の1年間あたりの総時数は1015。 ※時間数でなく時数になります。
あまり変わらないですね。その割に勉強内容は一段と難しくなります。
更に言いますと・・・
小学6年生の国語・算数の総時数がともに175。
中学1年生の国語・数学の総時数がともに140。
国語と数学に関しては少なくなってしまいます。さらに現在の受験では読解力が求められているにも関わらず、それが一番鍛えられそうな国語の時間数は中学3年生になるともっと減っていきます。小学生のうち(なるべく早い時期)から読解力をつけていかなければなりません。読解力は何?具体的にどうしたら良いの?に関しては別のブログで書きたいと思います。
中高一貫校
中高一貫の生徒は公立中学生に比べると状況が変わります。学校によっても科目の授業時間数が異なるので一概には言えませんが、ほとんどの学校は公立中学より授業数は多いと思います。そしてよほどの事が無ければエスカレートで高等部に進学すると思います。しかしここが一番危険な所です。そう!受験がしばらくない事からの「中だるみ」です。学内の定期テストは勿論ですが、模試に関しても学内順位や偏差値を気にするだけでなく、解けなかった問題をほったらかしにしないように注意してください。高校受験がないことで目安がないです。日々の勉強を大切にしていく必要があります。
2,部活動に関して
小学生のうちは学校のクラブ活動は少なく、活動している生徒も多くはないと思いますが、中学校になるとクラブ活動も多くなり、部活動をしている生徒も多くなります。
部活動をするメリットがあればやはりデメリットもあります。
メリット簡単にあげますと
①3年間やりきった時の達成感
②同じ目標を持った仲間・友人ができる
③自己管理出来る子は、勉強・部活の両立ができ時間の使い方がうまくなる
④内申書に記載してくれる
デメリットも勿論あります
①部活動に時間をとられ勉強する時間(体力)を失う事もある
②家族で出かける時間が限られてくる
などなど・・・
上げれば両方ともキリがありませんが、部活動では大切な仲間ができるかもしれませんが、入部しなくても大切な友人ができるかもしれません。自分自身が自己管理をできるようなら良いと思いますが、そうでないようでしたら自分の目標に近づける選択をお勧めします。
3,高校受験という壁
※高校受験に関しての通知表(内申書)は、都道府県により若干異なりますが多くの県は下記の内容から逸れる事はあまりないと思います。
高校受験には通知表が大きく影響してきます。都道府県にもよりますが簡単にまとめると・・・
①通知表は調査書に3年間満遍なく記載される(3年生だけ、3年生分がメインで1,2年生分は少しだけ)と都道府県によって対象となる学年が変わります。ただ意外にも3年間満遍なくみられる県が多いです。
②5科目だけでなく副教科4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭科)も大切。
県によってはこの副教科の評定を1.5倍したり2倍したりする県が少なくない。
=英語で5を取るよりも音楽で5を取る方が内申点上は良い。
③本番の入試5:内申書5で見る県もある。
※これは都道府県や受験校によりかなり変わりますので、志望校があれば調べておくことをお勧めします。
高校受験をする生徒の多くは初めての受験(壁)になると思います。何をいつまでにどこまでやれば良いのか?親も子も不安になる事が多いです。ただ壁を乗り越える事で少しずつ成長していくので、行きたい学校を目指して頑張ってください。
4,最後に
これは小・中学生に話すのは少し早い気がしますが・・・
ある大学教授が「自分は努力しているという人間は多いが、本当に成功した人にしかその努力量を知らない」とい言っていました。自分目線の努力となりたい自分と同一レベルの人が見る世界は違います。自分で頑張った!と思うのでなく、自分より上と思う(保護者や学校・塾の先生)から「頑張った」と言われるまで努力してみてください。