日本一早い!? 2025年度医学部入試最新情報! その3 | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

ついに2025年度の医学部医学科の入試情報も出揃いました。先月から引き続き、国公私立合わせて残りの医学部の最新情報をお伝えします。最後に2026年度入試の変更点も軽く紹介しますので、高校2年生以下の方も最後までご覧ください。それではいきましょう!

 

まずは、国公立大学医学部から。

北海道大学医学部では、
 総合型選抜(フロンティア入試Ⅰ)において、共通テストの合格最低点を 765点以上 → 720点以上に緩和します。その一方で、個人面接でMMI(マルティプル・ミニ・インタビュー)形式も導入します。葛藤する場面での状況判断・思考・行動のプロセスや意思表示を分かり易く説明できるよう、練習しておきましょう。


弘前大学医学部では、
 一般選抜前期2次試験において、総合問題300点を廃止して、数学300点、英語300点を課します。
 さらに面接点を200点 → 300点に増やします。
 5年ほど前の2次試験内容に戻すという事になりますが、現役生が受けやすくなるのかな?という印象を受けます。


福島県立医科大学医学部では、
 一般選抜前期における地域枠を30名 → 25名へと減らし、学校推薦型選抜の県外推薦枠を15名 → 20名へと増やします。また、一般選抜2次試験で数学B「統計的な推測」も出題範囲となります。


・山梨大学医学部では、
 学校推薦型選抜Ⅱの2段階選抜(共通テスト)の足きり開始を、志願倍率1.5倍 → 1.2倍へと引き締めます。  
 また、一般選抜2次試験で数学B「統計的な推測」も出題範囲となります。


 ついでにまとめて挙げると、
・群馬大学医学部、金沢大学医学部、福井大学医学部、浜松医科大学医学部、岐阜大学医学部、三重大学医学部、京都府立医科大学医学部、山口大学医学部でも、
 一般選抜2次試験で数学B「統計的な推測」が出題範囲となります。
 比較的、中部地方近辺の国公立大学医学部は、「統計的な推測」を出したがる傾向があるようです。


富山大学医学部では、
「共通テストの総得点が70%未満の場合、合格の対象としない。(共通テストの平均点が大きく変動しない限り。)」という文言が追加されました。
 ということは、過去に共通テストが低得点でも合格してしまった人がいたという事でしょうか。(^^)


京都大学医学部では、
 特色入試において、第2次選考の受験者全員に対し2日目に面接を行います。
 結果、初日の口頭試問だけで選別されなくなりますので、受験生の方は最後まで諦めずに面接まで臨んで頂きたいと思います。


大阪大学医学部では、
 共通テストの社会の配点を100点 → 75点へと下げます。こちらも和歌山県立医科大学と同様に、情報の配点が加わることから、配点調整をしたものと思われます。


香川大学医学部では、
 学校推薦型選抜Ⅱの出願要件において、調査書の成績評価をA段階(4.3以上) → 4.0 以上に下げ、香川県内の高校からの推薦人員を10名まで認めます。    
 地域枠の出願要件に、「香川大学で実施する地域医療セミナーを受講した者」を加えます。
 香川大学の地域枠受験を考えていた方は要チェックです!


徳島大学医学部では、
 学校推薦型選抜において、地域枠中の地域特別枠を12名 → 17名と増やします。
 この地域特別枠では修学資金の援助がありますが、卒後の縛りがあります。


高知大学医学部では、
 総合型選抜Ⅰにおいて、英語外部資格・検定成績を利用し得点化します。また、総合問題から英語問題を除き、小論文問題を含めて実施します。


鹿児島大学医学部では、
 学校推薦型選抜において、面接を点数化し80点分の配点を設けます。(*面接点が著しく低い場合は合格させないこともある。)鹿児島大学医学部の学校推薦型選抜は地域枠ですが、面接に配点がついたことで逆転が起きやすくなるかもしれません。
 一般選抜前期2次試験の出題範囲に数学Ⅰ「データの分析」を追加する一方で、数学B「統計的な推測」は除外します。「データの分析」が大問で出題されることはまずないでしょうが、今後は小問集合で出される可能性はあると思います。仮説検定も含め、教科書レベルはしっかり抑えておきましょう。また新課程入試となり、これまで数学で可能だった大問の選択もできなくなる可能性がありますので、出題範囲は万遍なくカバーしておきましょう。
 その他の変更点は、国際バカロレア選抜において書類審査の配点を 300点 → 200点へと下げます。



 続いて、私立医学部について。

獨協医科大学医学部では、
 総合型選抜の第1次試験における適性試験の試験時間を180分 → 120分へと短縮します。
 共通テスト利用(5名)を廃止する代わりに、一般選抜(後期)の募集定員を10名 → 15名へと増やします。
 埼玉県と茨城県の地域枠各2名の募集を「一般前期での募集」 → 「学校推薦型選抜での募集」へと移行します。


慶應義塾大学医学部では、
 1次試験の日程を10日早め、2月9日(日)に実施します。
これまで慶應義塾大学医学部といえば、後期試験を除くと最後に一般選抜1次試験を行う医学部でしたが、今回の変更で国公立大学受験生にとって受けやすくなるのかもしれません。
 なお、一般選抜の数学Bの出題範囲に「統計系な推測」も追加しますので、履修範囲にはご注意を。


東京医科大学医学部では、
 まず、学士選抜を新規に実施し募集定員2名以内とします。なお、試験内容は学校推薦型選抜(一般公募)と同じです。
 次に、学校推薦型選抜において、英語検定利用枠を新規に実施し募集定員を3名とします。出願資格はCEFR基準でB1以上のスコアが必要です。
 以上の新規枠に伴い、募集定員は一般選抜枠を 74名 → 70名へ、共通テスト利用を9名以内とします。


東邦大学医学部では、
 統一入試を新規に実施し、約3名を募集します。出願資格はCEFR基準でB1以上のスコア要となりますが、1次試験はマークシート型で数学200点、理科150点×2科目、英語100点の計600点満点で1次判定し、2次試験は数学・理科2科目・基礎学力試験(論理力的思考力・数理解析能力を問う)・面接で合否判定します。
 1次試験日が2月23日と、私立医学部の前期試験が一段落した後に行われる方式になりますので、私立専願の方なら検討してみてもよいかもしれません。特に英語の比重が低く、理数科目の比重が高いのが特徴ですので、「英語は苦手だが理数は得意。」という人ならチャレンジする価値はあるでしょう。


東京慈恵会医科大学医学部では、
 2次試験の小論文において、1つのテーマを決めて論述する形式(1,200~1,800字)でしたが、2025年度からは[1] 課題文要約(300字以内)と[2] 課題文に関する論述(1200字以内)を課します。
 ちなみに、これまで東京慈恵会医科大学の2次試験の小論文では、課題テーマを選択できましたが、今後も選択できるかはまだ分かりません。
  なお、同大学では2025年度選抜より、インターネット出願も開始します。


東京女子医科大学医学部では、
 学校推薦型選抜「至誠と愛」の名称を「卒業生子女推薦」に名称を変更します。出願資格は、3親等以内の親族に女子医科医学部の卒業生がいる者(前身の東京女子医科専門学校も含む)に拡大し、選抜方法に小グループ討論を追加します。


聖マリアンナ医科大学医学部では、
 学校推薦型選抜(公募制)の基礎学力試験で数学B「時計的な推測」も出題します。(一般選抜では出題しない)
 そしてついに、共通テスト利用選抜を新規に実施(募集定員は5名)します。現代文110点、英語R50点、L50点、数学IA100点、数学ⅡBC100点、理科2科目200点の計710点満点で1次判定し、2次試験で適性検査+小論文+面接を行います。理科は「地学」でも受験できるのが珍しいですね。(ほとんどいないでしょうが^^)
 また、この共通テスト利用選抜の2次試験は一般選抜後期の2次試験と同じ日に行います。国公立大学後期2次試験までの全日程が終わってからの2次試験となりますので、共通テスト利用選抜を導入することよって、国公立大学の併願者も取り込む狙いがあるのかも知れませんね。


金沢医科大学医学部では、
 学校推薦型選抜において、基礎学力テスト中の一般問題を廃止し、試験時間を100分 → 80分以内に短縮します。(200点満点は変わらず。)
 また、自己推薦書が1,000字 → 800字となり、出願時提出から当日実施(60分:60点満点)に変わります。
 一般選抜後期1次選抜において、各科目に基準点を設定し、得点が基準点に満たない場合は不合格とします。


藤田医科大学医学部では、
 総合型選抜(ふじた未来入試)において、募集定員(一般枠+独創一理枠)を12名 → 15名へと増やします。
 また、出願資格を現役生のみとし、浪人生は出願不可となります。
 一般前期枠を83名 → 80名へ減らし、国際バカロレア入試を新規に実施し若干名募集します。
 共通テスト利用選抜の後期日程(募集5名)を廃止して一本化し、一括募集で10名募集します。


関西医科大学医学部では、
 まず、募集定員の内枠の変更があります。学校推薦型選抜の定員を一般枠10名 → 8名へ、特色枠を 7名 → 5名へ減らす一方で、一般選抜の前期定員を53名 → 55名へ、後期の募集定員を5 → 7名(一般後期5名、共通テスト後期2名)へと増やします。
 また、地域枠の実施区分を、「学校推薦型選抜」 → 「一般選抜前期」に移行します。
 そして、これが一番大きな変更点ですが、一般選抜(前期・後期)において、英語と数学の配点を各100点 → 150点へと上げます。配点比率が英語:数学:理科(2科目)=3:3:4となることで、現役生を多く取りたいのかな?という印象を受けますね。
 

川崎医科大学医学部では、
 一般選抜の数学Bの出題範囲に「統計系な推測」も含めます。川崎医科大学がこの分野を出題範囲に入れてくるのは少し意外ですが、マークシート形式なので共通テストの対策演習で十分賄えると思います。


それと、入試内容の変更点ではありませんが、大学の名称が変わる医学部が2校ありますね。
 東京医科歯科大学 → 東京科学大学へ、昭和大学 → 昭和医科大学 となります。
これについては改めて説明する必要はないでしょう。

 さらに、ここからは高校2年生以下への情報になりますが、2026年度からの医学部入試でも既に13校で変更点がアナウンスされていますので、簡単に紹介しておきましょう。

 

北海道大学医学部では、共通テストの「情報Ⅰ」の配点を 0点 → 15点とします。(ついに点数化します。)

弘前大学医学部では、総合型選抜の「ケーススタディ」において、資料の解析と分析を追加し、考えを導くために必須の読解力、計算力、分析力を前提とした論理的思考能力及び表現力を通じて、「学力」を総合的に評価します。

山形大学医学部では、一般選抜後期試験を廃止します。

千葉大学医学部では、「千葉県地域枠」を学校推薦型選抜でも新たに募集します。

京都府立医科大学医学部では、共通テストを課す「学校推薦型選抜(公募型一般枠):募集定員5名以内」を新設します。(出願資格は一浪まで。)

奈良県立医科大学医学部では、一般選抜後期試験の2段階選抜における第1段階選抜の基準を志願倍率14倍 から 12倍へと引き締めます。

信州大学医学部鳥取大学医学部では、前期2次試験において数学B「統計的な推測」を追加します。

岡山大学医学部では、英語検定資格においてCEFR基準でC2レベル以上の方は、共通テストのみ満点扱いとします。(2次個別試験は満点としない。)

高知大学医学部では、学校推薦型選抜Ⅰにおいて小論文100点 → 総合問題100点に替えます。

長崎大学医学部では、前期2次試験の面接の配点を 60点 → 150点と増やし、学校推薦型選抜(研究医枠)の面接の配点も 120点 → 240点に増やします。

佐賀大学医学部では、学校推薦型選抜Ⅱ(佐賀県枠)の定員を18名 → 22名と増やす一方で、後期試験を廃止します。また、共通テストの理科は、推薦・一般選抜共に「生物」でも選択可能になります。

慶應義塾大学医学部では、同大学としては初となる地域枠(栃木県枠)を新設します。

以上になります。今後も「地域枠の拡大」と「国公立大学の後期試験の廃止」は引き続きそうですね。


 今回までの記事で、2025年度の医学部入試変更点(国公立医学部30校+私立医学部20校)を御紹介しました。受験生の皆さんはこれらの変更点を踏まえ、どういう作戦で受験に挑むか、しっかり戦略を練って頂きたいと思います。

 そしてついに、「2025年の医学部入試カレンダー」と「医学部入試変更点一覧」がついに完成しました。
 この他にも、「全国公立大学医学部医学科の2025年度向け新課程入試配点一覧」も完成しました。

 勿体ぶってすみませんが、こちらはお問い合わせ頂いたお客様のみへの無料プレゼントとさせて頂きます。お問合わせの際に「2025年の医学部入試カレンダー」と「医学部入試変更点一覧」「2025年度の国公立大学医学部入試情報の資料を希望。」と、お申しつけ下さいませ。

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