部活と勉強の両立について、具体的な事例をもとに考察 | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

中学校に入学、もしくは高校入学時に部活に入ろうかどうか悩む児童、生徒さんたちも多いと思います。上級学校への入学にともなう期待感と不安感がない混ぜになった状態で、今後自分の進むべき進路に対して様々な迷いを感じる時期です。特に部活をしようか、それとも勉強に集中しようかは、入学時に最も悩む事柄の一つかもしれません。今後受験期を向かえて受験勉強に集中しなければいけない時期にどのような状況になっているのか、勉強時間は十分に確保できるのか、部活と勉強を両立する上手い方法があるのか、色々なことを考えられると思いますが、それらについて私の実際の経験を踏まえてお話をさせていただきたいと思います。

①そもそも部活はすべきか

 

②具体的な成功事例

 

③部活と勉強を両立するためには「部活勉強両立法」

 

④まとめ

 

①そもそも部活はすべきか

勉強によって頭を鍛える、将来に備える、自分の夢をかなえるなどと考えるのと同時に、心身を鍛える、集団行動の中での立ち居振る舞いを身につける、学校生活を満喫する等を考え部活動に従事したいと思うのは人間として当然の性であると言えるでしょう。

部活をしたいのは自然な欲求

日本では昔から「文武両道」と言う言葉が存在しているように、知的な成長と肉体的な成長を同時に試みること自体が大きな価値のあることであると論じられます。特に今この文章を読んでおられる方々は、上級学校への進学を控えた児童、生徒さんやそのご父兄様でしょうから、非常に切実なテーマであると思います。青少年の時期にとって最も重要と思われる二つを両立していることは理想的なことであり、古今東西、老若男女、洋の東西を問わず、スーパースターの条件であるでしょう。「勉強と部活を両立したい」と思うことは極めて自然で健全な欲求だと思います。

 

しかし現実的には・・・

ただやはり勉強に集中している人と部活をしている人では学習成果においては前者の方が圧倒的に有利であることには変わりがありません。部活をしていないからと言って必ずしもみんながみんな勉強に集中できている訳ではないと思いますが、やはりきちんと努力している子に勝つことは難しいです。特に難関大学や難関学部を目指されている方にはそもそも部活をお勧めいたしません。しかし時折稀に部活と受験勉強を両立できている事例があります。ただあくまでも「ごく稀な事例」と言わざるを得ません。それくらい大変なことなんですね。特に英語や数学をそれなりのレベルに仕上げてくるためにはかなりの時間と労力を費やさなければなりません。また人間は部活と勉強だけをして生きていける生きものではありません。息抜きも必要ですし、家族や友達と過ごす時間も非常に重要です。とにかくいくら勉強時間があっても足りないというのが受験の現実だと思います。ポジティブで色よいことを書きたいのは山々ですが、現実は厳しいというのが私の素直な感想です。

 

②具体的な成功事例

そうは言ってもやはり「部活はしたい!」、受験勉強も上手くこなして「合格を勝ち取りたい!」と思う方々のために、実際の私が指導していた生徒の成功事例をご紹介します。

自分なりの生活習慣

もう十年以上前の話になりますが、私の地元に全国的に名の通った私立の男子校がありますが、そこに通っていた男子生徒のお話です。彼は結局東京大学理科Ⅱ類に現役合格した優秀な生徒でしたが、学校の卓球部にも所属していました。その彼のライフスタイルが独特でした。部活で疲れて帰ってきて勉強など出来ないということで、部活から帰ってきたらすぐに夕食と入浴を済ませて、就寝してしまうんですね。余計なことは極力せずにとにかく「飯!風呂!寝る!」って感じです。そして夜中の1時2時に目を覚ましてそこから早朝まで勉強をします。恐らく平日でも5時間くらいの勉強時間を確保出来ていたことでしょう。まぁ、理想的な勉強時間ですね。

 

決めた方針を貫徹する

ただ似たようなライフサイクルで勉強をしているという話は時々聞きますし、彼のパターンが殊更珍しいとも思いません。しかし部活から帰宅後一旦睡眠を取ってから勉強する子たちから良く聞く話が、そのまま朝まで寝てしまったという話です。結局、結構長時間寝てしまったということになってしまう場合が多いと思います。彼の場合はその生活習慣を貫徹したところが凄かったのでしょう。この勉強方法が機能したのは、本人の意思の強さはもちろんですが、ご家族の協力も大きな要因です。特にお母様が自分の睡眠時間を削ってまで、決まった時間に彼を起こし、夜食を作って勉強を応援されておりました。定期テスト期間中等の短期間ならまだしも何年にもわたってなかなか出来ることではありません。また私たちも深夜の1時から家庭教師の指導に入るという特殊な指導形態を取って微力ながら協力しておりました。

 

③部活と勉強を両立するためには「部活勉強両立法」

さて生活習慣を工夫するというのが、部活と受験勉強を両立するための具体的な方法の一つだった訳ですが、ここで具体的な「部活勉強両立法」をご紹介したいと思います。

自分なりのライフスタイルの確立

まずは具体的な成功事例でご紹介した生活習慣、ライフスタイルの工夫です。上でご紹介した事例はその理想的な形です。部活でへとへとになって帰ってきてからすぐに気持ちを切り替えて勉強というのは相当な精神力がないとできないと思いますし、常に出来る訳ではないと思います。だらだら過ごすことなくきっぱりと寝てしまうのは非常に良い習慣だと思います。しかしそのスタイルを貫徹することが重要です。強い本人の決意もさることながら、ご家族や周りの方々の協力を得られるかどうかが鍵になるでしょう。

 

部活が終わった直後の行動が大切

また最も重要なのは部活が終わった直後にどう過ごすかだと思います。これはライフスタイルにも関わってくることですが、部活が終わった直後に強制的に勉強をせざるを得ない状況を作ってしまうというのも有効な方法です。分かり易いのは塾や自習教室などに向かい気持ちをすぐに勉強に切り替えることです。自宅で勉強する場合は帰宅直後にだらだらしないことが重要です。すぐに気持ちを切り替えて勉強に着手しましょう。それができれば自宅で部活が終わった後に勉強ができるはずです。この場合も家族や周りの方々の助力があることが理想でしょう。

 

最も勉強に適した時間帯を最大限に活用しよう

一日の中で最も勉強に適したゴールデンタイムはいつでしょうか。人間が最も活動的でエネルギッシュな時間帯ですね。それがやはり勉強にも適した時間になる訳です。答えは昼間です。つまり平日なら学校の授業中ですね。そのゴールデンタイムに集中していなかったり、友達とおしゃべりしていたり、先生の話を聞いていなかったらどうでしょう。そりゃ、いくら家に帰ってから何時間も勉強したところで、肝心要の授業中にぼーっとしていたら本末転倒ですね。一日の一番良い時間帯を占める学校の授業中が勉強するのに最も適した時間帯です。つまり学校の授業をしっかりと受けることがとても重要です。学校の授業も先生も最大限に活用できるかどうかが部活と勉強との両立の肝になります。

 

④まとめ

さて私なりに色々と部活と勉強の両立についてお話してきましたが、少しでも参考になったのなら幸いです。

結局は部活も勉強も両立させたいという本人の強い意志と周りの大人たちの協力が非常に大きいと思います。決して独りよがりになることなく周りを上手く巻き込んで頑張ってゆきましょう。強い気持ちがあれば大抵の困難は克服してゆけるでしょう。

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