「その一問が命取り」~テスト本番でケアレスミスをしないために~ | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

学生時代には、小さなものから大きなものまで、たくさんのテストを受けることになります。授業中に行われる数問程度の復習テストから、単元テスト、中間・期末テスト、ひいては各種検定試験。入試に至っては、その後の人生を左右する可能性大です。

「あと一点で追試じゃなかったのに」、「あと一問で合格できたのに」と後悔の声を聞くこともありますが、見直してみるとケアレスミス、つまりわかっているのに不注意で犯してしまう間違いも多いのです。

 家庭教師をしていると、生徒さんと一緒にテストのやり直しをすることがよくあります。
その際、ケアレスミスだけで数問、点数に直すと十数点を失っているということもあります。
そして、こうした生徒さんにありがちなのが、たまたま今回だけ間違いが多かったわけではないということです。間違うべくして間違った、そんな一面が日頃の学習に隠れていないでしょうか。

 ミスをしないことは、習慣づけできます。低学年のうちにできていることが望ましいですが、中学生や高校生からでも変えていくことは十分できます。ここでは、ケアレスミスが多いという自覚がある生徒さんや保護者の方に、是非取り入れてほしいいくつかのことを説明していきたいと思います。

目次
筆算は大きく書く
安易に△をつけない
さいごに

筆算は大きく書く

 学年が上がってくると、算数でも数学でも複数の計算の上に答えにたどり着くという問題が増えてきます。途中で余白にいくつもの筆算を書いていくことがよくありますが、ここでミスする人に共通しているのが、とにかく筆算が小さいということ。また書く場所も、問題文の間の狭い余白だったり、ノートのすみっこだったりで、見直しするのもひと苦労ということもあります。せっかく考え方や式のたて方が合っていても、正解にはなりません。

 実例を紹介しましょう。難関高校を志望する中学生の彼女は、苦手だという数学にも一生懸命取り組んでいました。やる気もあり、日々たくさんの問題を解いてテストにのぞむのですが、今ひとつ目標の点数に届きません。分析してみると、一番の原因はケアレスミスが多いことでした。テスト中にせっかく時間が余っても、筆算をあちこちの隙間に、しかも小さく書いているので、どのタイミングでどの筆算を書いているのか見つけるのも困難です。

 

 そこで、日頃の勉強で使う筆算用の冊子を作ってもらいました。字の大きさを気にしなくていいように、罫線の入っていない白無地の、いわゆる自由帳です。始めたばかりのうちは、それまでのクセで小さく詰めて書きがちでした。しかし、指導の度に「その三、四倍の大きさで」、「隣の筆算と離して」と声かけを続けるうちに、大きく見やすく筆算を書けるようになってきました。しばらく続けるうちに、まず自分でミスに気付けるようになりました。

それから受ける学校や塾のテストで、目に見えて計算ミスが減っていきました。当然数学の点数は上がります。彼女は、数学への自信を少しずつ大きくしながら、入試本番を迎えることができました。無事、志望校に合格できた上に、数学が好きになってきたという嬉しいおまけつきでした。

 筆算を大きく見やすく計算用の自由帳に書く。たったそれだけのことですが、計算ミスが多いことが悩みだという人には、是非とりくんでみてほしいです。

 

安易に△をつけない

 自分で採点する機会は多いです。学校や塾の宿題、小テスト、自分で解いた問題集などの丸つけをする際、自己判断で△にして、「だいたい合っている」気分になっていませんか。

 ケアレスミスが多い生徒さんによくあるのが、「単位をつけ忘れているけど数字が合っているから」、「漢数字で三と答えるところを3と答えてしまったけれど、わかっていたからまあいいや」、「アとウが答えで、アはわかったから、点数は半分あげておこう」など、例を挙げたらきりがありません。他にも、トメ・ハネ・ハライを無視して漢字の採点をしたり、英語のカンマ・ピリオドが曖昧でも加点したりということもあります。目先の点数は上がり、その時は満足感が得られるかもしれませんが、実際のテストではそう上手くいきません。「テストのときはきちんとする」と思っていても、本番は練習の何割かしか実力を発揮できないのが世の常です。
また、こういうこともあります。学年が上がって先生が変わったとたん、採点基準が厳しくなって☓が増えたというパターンです。かつて担当していた生徒さんが、「これ、どこが間違いかわかりますか」と学校の漢字テストを見せてくれたことがありました。解答欄には一見正解とおぼしき字が書いてあるのですが、☓となっています。一画ずつよく見ていくと最後のはらいが途中で止まっているように見えました。案の定、その部分が減点の対象だったのです。「これくらい」と思っても、不正解は不正解です。
しかし、その先生の基準を把握してからは、彼は以前より徹底的に手本を見て正確に書くようになりました。すると漢字だけでなく他の教科にも波及し、よく読むということの「よく」の精度が上がっていったと思います。

 自己採点も、保護者の方が採点する場合も、厳しく正確な採点を心がけてください。正確な採点をするためにも、問題文や解説を丁寧に読む習慣をつけましょう。具体的には、問題文の重要な文言や条件部分には必ず線を引くことです。「漢字で答えなさい」、「ア~オの中から選びなさい」、「理由を述べること」、「全て答えましょう」、「二十字以内で」、「大きい方から順に」など、見逃すとミスにつながりやすそうな部分を判断し、どこに線を引くべきか探しながら読む習慣がつくだけでも、ケアレスミスは減らせるようになります。

 

さいごに
 おっちょこちょいでテストに失敗するわけにはいきません。せっかく頑張って身につけたスキルや知識を、しっかり点数に反映させるためには、日ごろの学習の中でケアレスミスを出さないためのルーティンを確立させることが大切です。今からアクションを起こすことで、うっかり間違えないように変えていくことは可能なのです。

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