「共通テスト 英語」攻略法(リスニング編) | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

御要望の多かった前回の「リーディング編」に続き、今回は共通テスト英語の「リスニング編」です。リスニングは、正味解答時間30分で、大問6題で100点満点です。

センター試験では、各問2回放送されていましたが、共通テストでは、2回放送されるのは第1・第2問のみで、第3問から第6問まで1回しか放送されません。問題数もセンター試験と比べて大問が2問増えています。

それ以外にも以下のような点に注意して学習する必要があり、リスニングにおいてもリーディング同様、「世界標準」のレベルが目指されています。

 

①リーディングとリスニングは学習において不可分である

これには2つの意味があります。1つは、自分が読めない単語や文は聞き取れないということです。従って、できる限りネイティブに近づけるつもりで日々、正しく発音して音読練習することが、リスニングの面でも重要となります。発音については、注意点がありますので、②で詳しく説明します。

2つめは、文法力やイディオム、構文、語法力がそのままリスニング力に直結するということです。特に、「make 人 原型動詞」や「have 物 過去分詞」などの使役形や分詞構文、「prevent 人 from ~ing」などの「カタマリや型」が聞き取れるかどうかが解答の正誤を分けます。時制や受動態など「動詞の型」の聞き分けも大きなヒントとなります。

 

②発音の聞き取りについての注意点

これについては大きく以下の3つの注意点があります。

(a) スペルや日本人的発音と大きく異なって聞こえる単語があります。例えば、local(「ローカル」ではなく「ロコー」)、channel(「チャンネル」ではなく「チャノー」)、water(「ウォーター」ではなく「ワラー」)、girl(「ガール」ではなく「グロー」)、Manhattan(「マンハッタン」ではなく「マンハッヌン」)、allergy(「アレルギー」ではなく「アラジー」)、vollyball(「バレーボール」ではなく「ボリボー」)、theme(「テーマ」ではなく「スィーム」)など。

紛らわしいものが、lightとright、walkとwork、thirteenとthirty、lockとrock、weekとweak、warmとworm、lawとraw、leadとread、sewとsaw、won’tとwant、などがあります。センター試験の筆記第1問に発音、アクセント問題がありましたので、それらも意識的に活用して発音に対する意識を高めましょう。

(b) 放送される音声がナチュラルスピードである。

ネイティブの自然なスピードですので、一般的な日本人学生には「早口」に感じます。又、have toが「ハヴトゥ」ではなく「ハフタ」、want toが「ウォントトゥ」ではなく「ウォナ」と変音したり、2つ以上の単語がひと連なりに発音されたり、単語の末尾の音が次の単語に「飲み込まれて」しまうといったナチュラルならではの特徴にも留意して学習する必要があります。

学校にはALTの先生方がいらっしゃいますから、実際の頻出のフレーズなどにつき発音をしていただき、又、発音をして聞いていただきましょう。又、ナチュラルスピードに慣れる為、普段から1.5倍速や2倍速でのリスニング練習も行ないましょう。ノーマルスピードが、ゆっくりに感じられるようになります。

(c) アメリカ英語だけでなくイギリス英語でも放送される。

さすがにシングリッシュ(シンガポールの公用英語)的なものまではありませんが、多様性の時代を反映して、色々な国の男女問わず、そのうち年齢も問わずより実生活での英語に近い形でリスニングテストがなされていくと考えられます。「ラジオ英会話」や「BBC:World News」などの「きれいな」英語だけでなく、「TED」など、より実戦的なものを視聴し、耳を鍛えることをお薦めします。又、街角で留学生っぽい人がいたら、積極的に話しかけたり、ボランティアで通訳のガイド役など積極的にやってみましょう。

 

③長めのモノローグや長めの対話・議論対策

登場人物が複数の議論や、やや専門的な論理的文章になると、難度も格段に上がり、かなりの集中力と持続力を要することとなります。最近は対策教材も少しずつ見かけるようになってきましたが、お薦めは、「東大のリスニング」です。長い論理的文章や4~5名の討論・議論などのリスニング問題の先駆者です。過去問も既に相当数ありますので、模試などと合わせての活用がお薦めです。やはり1.5倍速などで聞いて練習しましょう。

 

④リスニング対策の具体的2つの手法

1つ目は「たれ流し」です。目覚め時、食事中、洗面時、休憩時などバックグラウンドミュージック的に、聞くとはなしに常時、英語を耳に触れさせておき、英語の「リズム」を体に染み込ませましょう。何回も耳にするコマーシャルを自然と口にする感覚に近いかもしれません。2つ目は、リスニングの「学習」です。手順は次の通りです。

(Ⅰ)初聴のものをノーマルスピードで通して1回聞く。全体の文脈重視で。

(Ⅱ)scriptを見ながら聞き、1回目の聞こえ方の内容を確認。特に1回目で聞き取れていなかったり誤って聞き取っていた部分をチェック。[余力のある方は(Ⅰ)又は(Ⅱ)でdictationを行ないましょう。]

(Ⅲ)全文の和訳を確認。(Ⅰ)で把握した文脈の精度確認。

(Ⅳ)全体の音読、3回以上。

(Ⅴ)scriptを見ながら聞く。

(Ⅵ)何も見ずに1.5倍速で聞く。2回以上。

(Ⅶ)何も見ずにノーマルスピードで聞く。→「たれ流し」へ移行。

なお、会話文などで、諺が出てくることがあります。もちろん、前後の文脈から判断するわけですが、最初から知っているとアドバンテージがありますので、いくつか添付しておきますのでご参照いただければと存じます。

 

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