「共通テスト 国語」攻略法 | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

共通テスト国語は、センター試験と同じ現代文2題、古文1題、漢文1題の大問合計4題で80分、200点満点のマーク式試験です。

しかし、「複数の題材を組み合わせた」問題や「実用的な」文章、「文章」と表や図、法律の条文、新聞記事などの「資料」を組み合わせた問題など、内容は大きく変わりました。大学入試センターは、国語の問題作成方針で、「言語を手掛かりとしながら、文章から得られた情報を多面的、多角的な視点から解釈したり、目的や場面等に応じて文章を書いたりする力などを求める。・・・・言語活動の過程を重視する。問題の作成に当たっては、・・・・異なる種類や分野の文章などを組み合わせた、複数の題材による問題を含めて検討する。」と述べています。

つまり、国語でも実社会での実務に近い「情報処理能力」重視となりました。テストでは、知識、技能に加え、思考力、判断力、処理スピードなどの能力を測るべく様々に工夫がなされた大問4つを80分で解かなくてはなりません。時間配分に注意しながら、戦術が必要となりますが、基礎力を養うべく早くから効率的に学習していく必要があります。以下、問題ごとに攻略法を考えていきます。

 

1. 現代文……「論理的な文章」と「文学的な文章」の2題です。

「論理的な文章」では、哲学評論、文化論、芸術評論、文学評論、言語論、比較文化論、経済論、環境論などジャンルは多岐にわたり、きわめて幅広いテーマが出題されています。分量も3000~5000字程度と読みごたえがあります。「文学的な文章」では、小説、詩やエッセイ、韻文などが出題されますが、作家も古今幅広く、分量も大概4000字を超える長文で、状況や心情とそれらが変化していく過程を丁寧に追っていく必要があります。いずれの文章も、図や表などの資料や会話文、生徒のノートのまとめ、鑑賞文などとセットで考えさせる問題となり、限られた時間内で全体を把握すると共に、ポイントとなる箇所を正確に把握する必要があり、実用的な文章も含め幅広い文章を読み慣れておくことが重要となります。具体的な対策は以下の通りです。

① 語彙ノートの作成

小学生のうちから、文章中に知らない言葉が出てきたら調べ、ノートに意味や用例と共に書き取るクセをつけましょう。大学入試までに「自分専用の語彙ノート」が作成されます。途中で、故事成語やことわざ、修辞技法に関連するものも出てきますから、「知識」と「興味」が急伸する時期を迎えます。地味でコツコツして、しかもスマホのある時代になぜと思われるかもしれませんが、大学入試までにストックされた相当量が自信となります。

中3~高1にかけては、「現代文キーワード」「受かる漢字・用語パピルス1467」などで本格的な補強をおこないます。漢字については、高2までに漢検2級までクリアしておきましょう。又、「役不足」「破天荒」「気がおけない」など大人でも意外と誤った意味で捉えている言葉や「好々爺(こうこうや)」「私淑」、今話題になっている「ヒュブリス症候群(hubris syndrome)」など意外と「現代用語集」などに掲載されていない言葉も多く「自分専用の語彙ノート」は効力を発揮します。NHK総合テレビで放映されている「イエナガ超定義」などは、現代国語だけでなく社会など他教科との関連も深くお薦めです。

② 多読・濫(乱)読

現代文で採用されるテーマや題材は多様で、しかも長文です。従って、その素地づくりとして、高1くらいまでは自分の好きなジャンルだけでなく、新聞のコラムなども含め、多読と濫読による「読書量」と「長文経験値」(速く正確に内容を把握する長文の読み慣れ)アップに努めることをお薦めします。

③ 精読

多読・濫読に加え、中学入試から「公式」を意識した精読の比重を高めていきます。「公式」については、当ブログの「えっ!国語にも『公式』があるの?……」と「医系志望の受験生へ!『落とし穴』……」に詳述していますので、ご参考にしていただけると幸甚です。又、「出口現代文入門講義の実況中継」「上級現代文Ⅰ」「現代文の解法」なども参考になります。高2のうちに終わらせておきましょう。

④ 共通テスト、センター試験の過去問、模試

高2~高3は、過去問対策中心です。共通テストはもちろんですが、まだ過去問が少なく、センター試験問題がその基礎力養成にはなりますので、模試も含めて、できるだけ多く解きましょう。ただし、高3であれば5月くらいまでです。6月くらい~11月くらいまでは、志望校の2次試験対策に集中して取り組んでください。11月半ばから再度共通テストモードに切り替えます。共通テストが終わり次第、再度2次対策の仕上げです。

 

2. 古文

高1くらいまでに、「マドンナ古文単語」と「マドンナ古文常識」、「マドンナ入試解法」「マドンナ古文」を仕上げ、高2で「望月古典文法講義の実況中継」「古典文法(京都書房)」などで文法を確認、仕上げましょう。特に、用言、助動詞、助詞、敬語及び語の識別と和歌などの修辞技法です。又、過去問を見ていただくと分かりますが、古語については、市販の単語帳だけでは足りません。文法も関連しますので、慣用的な表現も含め、現代文と同じように「自分専用の古語ノート」の作成をお薦めします。共通テストや2次対策は1.現代文と同様です。余力があれば、百人一首の解説部分の精読や「古文読解ゴロ565入試出展ベスト70」「古文解釈はじめの一歩」「古文解釈の実践」などを高2までに終わらせましょう。

 

3. 漢文

漢文は、「句法」と「漢字」です。漢文学習必携などの句法集と漢文語彙字典などの必修漢字を使用しながら、「飯塚漢文入門講義の実況中継」「超基礎国語塾漢文ヤマのヤマ」「漢文基本ノート」などで仕上げます。特に「使役形」「反語形」「抑揚形」「二重否定」などが必出、頻出しており大切です。又、押韻、対句など漢詩の基礎知識も大切です。市販の参考書や問題集は少ないですが、ポイントを押さえると高得点が狙えます。

 

4. 補足

国語便覧には、文法や修辞技法、和歌の解釈や慣用句、故事成語、同音異字、文学史など「国語に必要な知識」がつまっていますので、中1からの活用をお薦めします。又、高1くらいまでに「日本語検定2級」まで取得しておきたいですね。さらに、小学生の間に、「あさきゆめみし」「陰陽師」「項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)」などをコミックで見ておくことをお薦めします。

 

授業料などのお問い合わせ
こんな家庭教師は嫌だ!
受験対策について
小学生の生徒さまへ
  • 中学受験対策
  • 小学生一般対策
  • 自由研究対策
  • 習い事との両立
  • 苦手教科克服
  • 資格検定対策
  • 勉強の習慣化
  • 勉強方法の改善
中学生の生徒さまへ
  • 公立高校入試対策
  • 難関私立高校入試対策
  • 高専入試対策
  • 推薦入試対策
  • 定期テスト対策
  • 進度サポート
  • 各種資格対策
高校生の生徒さまへ
  • 共通テスト対策
  • 国公立大学対策
  • 難関私立大学対策
  • 医・歯・薬学部対策
  • 学校推薦型選抜・総合型選抜対策
  • 進度サポート
  • 英検・数検・TOEICなどの対策
授業開始までの流れ 詳細を見る
  1. 1.お問い合わせ
  2. 2.教育相談
  3. 3.体験授業
  4. 4.ご契約
  5. 5.授業スタート
よくあるご質問 もっと見る

どんな先生がいるのですか?

社会人プロ講師のみです。学生アルバイトは一切いません。

教材は、販売しているのですか?

一切、教材販売はしておりません。お手持ちの教材を中心に、教師が独自のカリキュラムをご提案させて頂きます。

学習塾のテキストで受講できますか?

受講できます。弊社の講師は、大手進学塾のテキストに精通していますので、塾の進路に沿って適切なご指導をさせていただいています。

LINE無料受験・学習相談