皆さまこんにちは。
ディック学園沖縄校の美里円です。
突然ですが、皆さまは「受験シーズン」と聞くとどのくらいの時期を思い浮かべるでしょうか。多くの皆さまは、ちょうどこの時期(11月〜2月頃)をイメージされるのではないかと思います。しかしこの時期、実は、受験生の中にはすでに受験を終え、合格を手にしている「合格生」が増えてくる時期でもあるのです。そうです。「総合型選抜」での合格生です。今回は、受験シーズンを先制し、合格を先取りする総合型選抜について、その方法と秘訣をお伝えしていきます。どうぞ最後までお読みください。
総合型選抜の流れと受験時期
まずは、総合型選抜の流れと受験時期についてみていきます。
① 一次試験(9月1日〜)
9月1日から出願開始という大学が多いです。期間は数日から1週間程度と短いため注意が必要です。一次試験として書類審査が行われます。
② 一次結果通知(9月中旬〜)
出願から2週間程度で一次試験の結果が通知されます。通過者には、二次試験の課題が通知されます。
③ 二次試験(9月下旬〜)
面接、プレゼン、口頭試問等による二次試験が行われます。
④ 二次結果通知(11月1日〜)
合否通知となります。大学によっては三次試験があることもあります。
総合型選抜は一次試験が9月1日からと、受験時期が早いのが特徴です。そして重要なのが出願書類の作成です。出願書類は一次試験で審査されるだけでなく、二次試験ではその重要性が一層増します。二次試験の面接での質問の多くは、受験者が提出した出願書類の内容から突っ込んで聞かれることが多いからです。では、出願書類はどのように書けばよいのでしょうか。次に書く「2、書類の書き方」をしっかり読んでいただければ、一次試験の書類審査を通過し、二次試験の面接でもしっかり応答できる書類の書き方がわかるようになるでしょう。
出願書類の書き方
出願書類の内容の説明に入る前にとても大切なことをお伝えします。「字」についてです。応募書類は丁寧な字で書きましょう。字は書類の表情です。内容がよくても、字が乱雑ではよい印象を与えることはできません。自分が書くことのできる一番丁寧な字で、心を込めて書いてください。次に内容について説明していきます。
出願書類の中で、必ず課されるのが「志望理由書」です。志望校に入りたい理由ではなく、「入らなければいけない」理由を書いていきます。大学のどの部分が自分にとって必要なのか、なぜ必要なのかを書いていきます。単に興味があるからではなく、卒業後に社会で活躍するためには今の自分にとって何が必要なのかを考えて書いていきましょう。
そして志望理由を書く際に必要なのが自己分析です。皆さんがその大学を志望するようになったのには、何かしらきっかけや特別な経験があったはずです。それが自分の中でどのような意味をもち、志望校や将来の希望にどのようにつながったのかを、どんどん掘り下げていく必要があります。自分自身と向き合い、自分自身の問題意識を固めていく必要があります。と言っても、実はこれが一番難しいですよね。自問自答することも大切ですが、自分の良さは、実は人との会話によって発見できることも多いのです。家族や、塾、家庭教師の先生など周囲の方と話し合いながら進めていくこともおすすめします。
出願書類の提出
出願書類の提出は出願期間初日をおすすめします。理由は、二次試験で、面接官の先生に自分の印象を強く残すためです。多くの大学が出願書類の到着順に受験番号を割り振ります。受験番号が若いと二次審査を早い順番で受けられるというメリットがあります。大学の先生に自分の印象を強く残すためには、他の受験生の話しを聞く前に、まずあなたの話しを聞いてもらわなければなりません。同じ学部学科を目指す受験生ですから、その志望動機はどうしても似通ったものになってしまいます。同じような話を聞いているとその印象は薄れていきます。ライバルよりも先に試験官に会い、自分のことを印象づけるため、出願書類は出願期間初日に提出することをおすすめします。そのためには、出願書類への取り組みが早いほうがいいのは言うまでもありません。書類の作成が提出期限ぎりぎりになってしまわないよう、できるだけ早い時期に志望校を決め、出願書類にどのようなことを書けるか、そのためにどのような活動をして実績を残していくべきか考えて行動していくことが大切です。
面接・プレゼン・口頭試問
二次試験では多くの大学が面接やプレゼン、口頭試問など、対面での試験を実施しています。書類選考とは違い、受験生の人間性をより深く評価するために行われる試験です。当然、書類選考とは異なるポイントがいくつかあります。
◆マナーについて
① 大きな声で、言い切る。
聞き取りやすい大きな声で発話しましょう。日本語は特に語尾が重要です。「〜だからです」「〜と考えています」など、最後まではっきり言い切ることで、堂々とした印象を与えられます。
② きびきびと動作する。
姿勢は正しく動作はきびきびとを意識してください。指示がわからなかったときなどは自分から聞いてはっきりさせましょう。自信のなさそうな動作、もたついた動作はそのままの印象となります。
③ 大学の敷地内に入ったときから面接は始まっています。
時間には余裕をもって行動し、学内では誰にでも自分から挨拶をしましょう。そうすることで、気持ちに余裕ができるだけでなく、よい緊張感が生まれ、自分自身を鼓舞することができます。
◆面接について
面接では、志望理由書の内容から質問されることが多いです。志望理由書は提出前にコピーをとり、面接日まで何度も読み返しましょう。質問が想定される箇所に対して、また自分がもっと詳しく説明したい部分など、内容を準備しておきましょう。時には予想外の質問をされることもあります。焦らず誠実に答えることができれば大丈夫です。自分の中に芯をもてるかどうかが、面接を突破するポイントです。覚えたことをそのまま言うのではなく、自分の言葉として伝えることを意識してください。練習は、学校の先生や塾の先生、家庭教師はもちろん、友人や先輩、家族にもやってもらいましょう。いろいろな人の視点や意見に触れることで、問題意識を深めていくことができます。志望する分野の専門の方がいれば、ぜひお願いしましょう。
◆プレゼン資料について
二次試験ではプレゼンを課す大学も多いです。資料は受験生自身に関すること、受験生自身が経験し、考えたことであることが重要です。オリジナルであれば簡単なものでも評価は高くなります。ネットからの引用は極力控えましょう。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後にここまで読んでいただいた皆さまに大切なことをお伝えします。総合型選抜は志望理由書の内容次第だと言っても過言ではありません。そして、その内容を決めるのが高校1年からの活動実績です。活動実績は一朝一夕に作れるものではありません。だからこそ言葉にはない説得力をもちます。総合型選抜を目指している皆さまは、高1、高2の今から動き始めなければなりません。志望大学が決まれば、大学が求める人物はどのようなものか、それに必要な実績とは何があるか、考えて行動してください。
詳しく話を聞きたい方はディック学園の美里、もしくは事務局までお問合せください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。