国語力に読書は必要? | プロ家庭教師のディック学園プロ家庭教師のディック学園

「うちの子は本を読まないんですが、大丈夫でしょうか?」
そのようなご相談を保護者の方からよく頂きます。

私は、「お子さんに無理強いはできませんが、読書量と国語力に大きな相関関係があるのは確かです。ご希望であれば読書習慣がつくよう、サポート致します。」と申し上げています。
特に高校入学以降、読書量の影響が顕著に表れます。
全国模試(進研模試)で偏差値70以上を取る生徒さんを何人も担当してきましたが、ほとんどの場合、「読書習慣の定着」が見られました。
しかもそのような生徒さんは大抵の場合、「別に国語を一生懸命勉強していないんですけど…」とおっしゃいます。

実際、私自身も学生時代にそのタイプでした。
読書が趣味で、高校の授業中も先生に隠れて小説を読み続ける学生でしたが、国語だけは勉強しなくても偏差値70を大きく超えていました。
同じような家庭環境で育った私の妹、弟も、国語だけは他の教科より20以上偏差値が高かったようです。


◯読書をすると、なぜ国語が得意になる?
「想像を膨らませながら文を読む」ことが、「行間を読む」力に繋がります。
「行間を読む」とは、「直接書かれていない作者の意図を汲み取る」ことであり、日常生活に置き換えると「曖昧な状況下で正しく空気を読む」感覚に近いです。

例えば「主人公がキュッと拳を握りしめた。」という描写があるとします。
その心情はどういうものなのか?
国語ではこのような点がよく問題で問われます。

漫画やアニメでは多くの場合、登場人物が抱える葛藤を、セリフや絵を交えて、読み手に訴えるように展開されるので、主人公の真意を「想像して読み解く」必要がありません。
スポーツ漫画であれば、「俺のせいで、負けた」というセリフとともに拳を握りしめれば、その心情が明らかに分かります。

一方で小説は文字だけで、かつ、比喩的に進行していきます。
例えば、以下の文はいかがでしょうか?

《太郎は拳をキュッと握りしめた。年に一度の花火大会に浮かれ、楽しげに空を見上げる人々のざわめきが、一瞬にして消え去った。音のない真空の世界で、花火の閃光が織りなす優美な幻影は彩りを失い、幾何学的な模様に姿を変えた。頬に冷たい風が当たり、通り過ぎるのを太郎は感じた。》

このような文では、「花火の大きな音も光も感じられなくなるほど頭が真っ白になるくらい、太郎は大きなショックを受けたのだろう」ということは何となく読み取れるものの、肝心の太郎の心情について直接触れていません。

そうです、小説とは、曖昧なものなのです。

直接書かれていない内面を、前後のストーリーを含めて考察していく必要があるのです。
読書量が多い生徒さんは、この「登場人物の心情を想像する」というプロセスを自然と多く経験しているため、国語の問題に強くなるのです。


◯どうしたら読書は定着しますか?
先ずは「本を読むきっかけ作り」が必要です。

例えば私の家庭では、私が小学校低学年の頃から、日曜日に家族で図書館に行くことが習慣化していました。
そこで借りる本を探して、返却日になると図書館に行き、その際に次に借りる本を選びました。
そのプロセスにより、自然と常に本がある生活を送ってきましたので、お勧めの方法です。

「毎週書店に連れて行く」でも良いかと思いますが、書店のように漫画がたくさんあれば、子供はそちらに流されていくリスクを伴います。

また、例えば「毎年の誕生日やクリスマスに、プレゼントとともに本を渡す」なども良いかと思います。
節目節目のタイミングで「特別な物」として本をあげることで、本へのリスペクトを持って読むようになるかもしれません。


◯家庭教師による読書サポート
私はある中学1年生の生徒さんに、毎回読書の宿題を出しました。
私が学生時代に読んだ小説を選び、次回までに読むページ数を決め、その概要と感想を次回の授業で伺いました。
始めのうちは、概要を自分の言葉で上手く説明できず、ストーリーの誤解もありました。
それが中3の終わりになると、しっかりと要点をかいつまんで説明できるようになりました。
特に三浦綾子の『塩狩峠』という作品では「号泣しました」とおっしゃっていて、本との良い出会いが出来たことを、私も嬉しく思いました。
その生徒さんは3年間で作文力が大きく伸び、推薦入試ではその力を発揮して、高い倍率の中、見事に合格されました。

このように、お子さんに読書を根付かせたい方がいらっしゃいましたら、家庭教師としてサポート致しますので、ディック学園にご相談くださいませ。

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