多くの学生が受検する英検が、2024年度からリニューアルします。
6月2日に行われる第1回(本会場の場合)から変更となり、S -CBTという受検形式では、5月から新問題に変更予定です。
5級、4級は現行のままですが、3級以上の級に変更があります。
学生に影響が大きい3級、準2級、2級の具体的な変更点は、以下の通りです。
◯共通点
リスニング、スピーキングは変更なし。
◯3級
リーディングは変更なし。
ライティング(英作文)が1題から2題に増え、「Eメール問題」が追加。
試験時間は50分→65分に増加。
◯準2級
リーディングは37問→29問に減少。(文法・熟語の知識問題が5問減少。長文読解が3問減少。)
ライティングが1題から2題に増え、「Eメール問題」が追加。
試験時間は75分→80分に増加。
◯2級
リーディングは38問→31問に減少。(文法・熟語の知識問題が3問減少。長文読解が4問減少。)
ライティングが1題から2題に増え、「要約」問題が追加。
試験時間は変更なし。
「なぜ変化するの?」
これまで英検は、知識問題の割合が高く、「必要な英単語を覚えていれば何とかなる」と言われることもありました。
しかし、センター試験から共通テストに変化した結果、英語では知識問題が消え、全ての設問が長文読解になるなど、求められる力は変化しています。
その点で、知識問題の割合が高い英検は、時代遅れになりつつあったのです。
今回の変更は、「知識重視」から「表現力重視」への移行と言えます。
「来年(2025年)には、新しい級も創設されます!」
準2級と2級の間に、「準2級プラス」という新しい級が作られる予定です。
これまで、準2級が高校1年生レベル、2級が高校卒業レベルとされてきましたので、準2級プラスはその間に位置します。
準2級合格者の次の目標が、より身近になります。
「合格のために、何をするべき?」
追加される英作文については、例題が英検の公式ホームページに記載されています。
特に3級、準2級の「Eメール問題」は、Eメールに返信するという珍しいタイプの問題で、様々な予想問題で練習を積み、答えるパターンを準備しておくことが必要です。
市販の英検対策問題集では、新しい英作文への対策が盛り込まれたものが発売されています。
ただ、例題に対して「自分が書いたものが正解なのか」の判断は自分では出来ません。
生徒さんの英作文の添削、アドバイスを的確に行う家庭教師も、是非ご検討くださいませ。